どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。
2月も終わって3月ですねぇ。寒いのは苦手なので、徐々に暖かくなってるのは助かります。ま、あまり家から出ない生活なので、気温はそこまで関係ないんですけどね。
相変わらず情報に疎いんですが、今週は時のらせんリマスターの情報が徐々にでてるのかな?それくらい?
リマスターってことで文字通り多くのカードが再録かつ、その再録カード達も選りすぐりの精鋭ってよりは、ただ単に時のらせんブロックのカードってだけなので、普通の新セットほどの興奮はありませんが、それでも旧枠での再録は時のらせんブロック以外のパワーカードが多く再録されますし、この”リマスター”という初の試みが今後MTG界にどのような影響を及ぼすのか楽しみではあります。
もしこの試みがウィザーズ側で成功とみなされた場合、徐々にいろんなセットがリマスターされていくでしょうし、それが色んなマジックの転換期と交わったときに何か大掛かりな、大修復的サムシングが起こるかもしれない、と過ぎた妄想をしてしまうくらいには期待してます。
ま、個人的には無難な事の連チャンで徐々にマンネリするよりは、成功であれ、失敗であれ、新しい試みをしてくれるだけでありがたいので、暖かい目で応援していきたいです。
ってことで、話は飛びますが、今回のデッキはこちら。
ティムールオボシュアドベンチャーです。
このデッキを選択する利点
先週かなり勝ったデッキでしたね。自分も勝率かなり良かったです。
性質としてはグルールアドベンチャーの派生デッキで、グルールとの比較は、青を足して打ち消しや《厚かましい借り手》でより多くのパーマネントに触れるようになったため、簡単にいうとグルールより妨害が強くなってます。
打ち消しが入ったことにより、自分より重いデッキに強く、グルールでは除去しづらい緑系のデッキのデカイサイズのクリーチャーを《厚かましい借り手》でどけられるようになったので、基本的にはグルールアドベンチャーのパワーアップと言って良いです。
このデッキのすごいところは、以前のグルールアドベンチャーに青を足したというだけでなく、《獲物貫き、オボシュ》まで搭載している点です。
《獲物貫き、オボシュ》を相棒として採用するためにはマナコストが偶数のカードをデッキに入れられないのですが、元々、グルールアドベンチャーは2マナ域と4マナ域が不足がちだったため、そこをバッサリと切ってしまい、不足する2マナ域の補填として、予顕2種《襲来の予測》《アールンドの天啓》、出来事2種《破砕の巨人》《厚かましい借り手》で擬似2マナ域を用意しています。
とはいえ、2マナ域、4マナ域を削ってまで、《獲物貫き、オボシュ》を入れるほど強いのか、というのが気になるところですが、結論、強いです。
《黄金架のドラゴン》と《グレートヘンジ》でマナが増えた際の明確なマナの使い道があるのは強く、そもそも《厚かましい借り手》のおかげで飛行クロックも増えているため《獲物貫き、オボシュ》を出した瞬間クロックが跳ね上がる、擬似速攻のような役割を果たしてくれることも多いです。
カード選択について
《アールンドの天啓》
性質としてはグルールアドベンチャーの《エンバレスの宝剣》と同じく、盤面がある程度揃っていないと強くない代わりに、ある程度盤面が整っているときには非常に強い。状況で言うと、イーブンから有利の盤面をグッと押切ってくれる性質のカード。ただカードが優秀すぎるが故に微不利の盤面でも捲れる強さがあるほどで、これも《エンバレスの宝剣》と同じ性質。カードパワーも(使うデッキにもよりますが)同等かそれ以上だと思います。
(ただ 《エンバレスの宝剣》のようにコスト軽減の幅が大きくないので、序盤に3〜4マナで唱えてイージーウィンという流れがないです。まあ、元々序盤に爆発的にクリーチャーを展開するデッキではないので、それはあまり痛い点ではないので減点ではないですが、差異として)
ちなみに盤面が更地だと、ただの1/1飛行トークンを2体+1ドローでしかないので、流石に6〜7マナの価値はないため(1/1飛行2体+1ドロー、、、3〜4マナ相当か?)、盤面処理が得意なデッキ相手にはサイドアウト筆頭です。自分にクロックがない(もしくはすごくクロックが少ない)盤面で追加ターンもらっても嬉しくないですからね。
《グレートヘンジ》
《アールンドの天啓》の真逆で盤面処理が得意なデッキ相手にめっぽう強いカードです。相手は盤面処を理しても処理してもリソースが尽きなくなってしまうので。
反対にテンポで押してくるデッキ相手、つまりこれを出す暇を与えてくれないデッキ相手にはあまり強くありません(基本的には適切なターンで《グレートヘンジ》を展開する場合、《グレートヘンジ》を設置して他のアクションをせずターンが終わることが多く、1ターン準備として使うので)。
とはいえ、カードパワーについては説明不要の強さですよね。状況を多少選ぶとはいえ、とても強いカードです。
《厚かましい借り手》
グルールアドベンチャーとの差異であるカードの一つ。端的にいうとこいつを採用することによって中期戦〜長期戦が強くなります。グルールではできなかった行動ができるようになるので、基本的にはデッキが強くなります。
こいつと相性が良いカード
《エッジウォールの亭主》・・・
相方が増えるため
《獲物貫き、オボシュ》・・・
飛行でダメージが通りやすいため
《黄金架のドラゴン》・・・
宝物トークンから出来事面を構える動きが強力
各種カウンター・・・
瞬足と相性がよく構えやすくなる
こいつと相性が悪いカード
《グレートヘンジ》・・・
展開する際、コスト軽減の餌として不十分
各種土地・・・
青のダブルシンボルが必要なので、マナベースが窮屈になります
超ざっくりいうと《グレートヘンジ》の展開に貢献しないので、序盤の押し付けをするには弱い代わりに、中盤から後半にかけてはカウンターを構えたいタイミングで瞬足と二段構えできることと、地上が止まったときに飛行で責められる点が強いカードです。
注意点としてはマナコストが軽い割には中盤〜後半に強いカードなので、キープ基準になりにくいカードでもあります。
《獲物貫き、オボシュ》
ワンショットあるカードなので、マナフラしたときにマナを注ぐ価値がしっかりとあるカードです。飛行クロックと特に相性がよく、単体でも6点クロックです。強い。
《神秘の論争》《襲来の予測》
奇数コストの強いカウンターです(偶数コストの《否認》は取れないので)。《黄金架のドラゴン》を守るために使うことが多いのが《襲来の予測》で青いカードに対してワンチャンクリティカルに撃てるのが《神秘の論争》
どちらも強いカードなので、メタ次第で価値が変わるカードです。《襲来の予測》は素で撃とうとすると思った以上に青のダブルシンボルがキツイので、並べてる土地次第では予顕の価値がマナコスト以上に上がるので積極的に予顕を考えましょう。
《長老ガーガロス》
《黄金架のドラゴン》に対して無類の強さ。他アグロにも強いですね。カウンターで守りがいのあるカードです。ナイスサイドカード。
ちょっとしたコツ・注意点
カウンターの使いどころは想定しておく
このデッキはカウンターの枚数も少ない上、アグロデッキなので構える機会も少なく、1ゲーム中に1回しか打てないことが多いです。というか1ゲームに1回相手の強いアクションをカウンターで弾いて勝つという動きがメインの運用方法となります。
初めから1回程度しか機会がこないと想定されるなら、どのアクションを通されると負け筋になるのか、どのアクションはスルーして良いのか、といったことを適宜盤面を見つつ判断しましょう。
例:
・盤面を強く展開できたのなら、全体除去をターゲットに想定
・ギリギリのライフレースなら《黄金架のドラゴン》を展開しつつ宝物トークン経由で相手のクロックをターゲットに想定
・特定のキーカードに依存するデッキならそのキーカードをターゲットに想定
こんな感じのことが多いでしょうか。
最後に
責めつつ、少ないカウンターを決めて勝つというのが、個人的にはランプデッキなどのデッキよりティムールっぽいなぁと思うので、使っていてそれを満喫できるデッキで楽しいです(松村式)。
原理自体は理にかなっているな、とは思うものの、メタ上にこういうデッキが強デッキとして現れることが少ないので、これを機会に触ってみるのはいかがでしょう。
それでは、ありがとうございました。またね。
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