Recent Modern Imformation#4-湖に潜む恐るべき人魚-

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はじめに

モダン、楽しんでますかー?。MTG Digging編集部のNIMAMEです。

「エルドレインの王権」がリリースされて早一週間(オンラインでは二週間)が経ちまして、丁度ローテーションを迎えたスタンダードが激変したのはもちろんの事、どうやら下環境にも影響を与えるカードが早速登場しているようですね。昔は、一度組んだらゆっくりと遊べるといわれたエターナルフォーマットも、近年のカードパワーに上昇により油断していると置いてかれるような状況に変わってきています。

さて、前置きはこのあたりにしておいて…「エルドレインの王権」後のモダンはどのような情勢になっているのか?主要大会の結果をチェックしていきましょう。

Modern Challenge #11982486 on 2019-09-28

エルドレインの王権加入後、最初のModern Challengeを制したのはAzorius Control

1位 Azorius Control

2位 Mono-Green Tron

3位 Bant Company

4位 Jund

5位 Jund Deth’s Shadow

6位 Boros Burn

7位 Urza Outcome

8位 Azorius StoneBlade

上位32のデッキリストはこちら

オンラインでの先行リリース後、最初のModern Challengeを制したのは、《石鍛冶の神秘家》も新カードも不採用のAzorius Controlでした。

モダンらしくTop8にはそれぞれ違うアーキタイプが名を揃え、その中でも以前から実力のあったデッキが結果を残したのは、初陣としては当然といった結果でしょうか。この中で「エルドレインの王権」新カードを採用しているのが、赤文字で記した3つのデッキです。

“Pick Up Deck”

Bant Company

Download to MTGO(画像クリックでリンクに飛びます)

《石鍛冶の神秘家》解禁後、細々と活躍を見せていたBant Company新戦力として、エキスパンション大注目カードである《王冠泥棒、オーコ》がメインボードから採用されています。

スタンダードでは、とにかく「硬い・ウザい・キツイ」と大活躍が期待されているプレインズウォーカーですが、早速モダンでも結果を残しています。驚くべき事に、対象とする範囲が広がった《猿術》を+能力で起動する事ができ、対戦相手のクリーチャーや厄介な置物を実質的に何度でも除去する事が可能です。また、自身のコントロールするパーマネントも対象とすることが出来るので、終盤不要となったマナクリーチャーもアタッカーとして変貌します。-5のコントロール交換能力も優秀で、1t目マナクリーチャー→2t目《王冠泥棒、オーコ》、+2起動で食物生成→3t目にクリーチャーと交換という強力な嫌がらせをした上で、まだ《王冠泥棒、オーコ》が戦場に残ります。

今後もフェアデッキが環境の上位を占めるようでしたら、この生意気な顔をしたトリックスターを見る機会も増えるかもしれませんね。

デッキについて言及すると、《石鍛冶の神秘家》に加えて《王冠泥棒、オーコ》を採用している関係上、クリーチャーカウントが24枚しか確保出来ていないところが目に付きます。《集合した中隊》を運用する際は、対象となるクリーチャーを27枚程度採用するのが基本(これでも0~1枚のヒット率15%ほど)となっており、24枚ですと大体5回に一回(約22%)はハズレになるまで悪化してしまいます。《集合した中隊》デッキを使う際は何でもかんでも欲張るのではなく、役割を持ったクリーチャーの選定と安定感(27枚以上の対象確保)を意識した構築を推奨します。

Urza Outcome

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「エルドレインの王権」の登場によって、前環境最強デッキの一角であったUrzaが更なる強化を果たしました。

新戦力として採用されているのが、メインボードの《湖に潜むもの、エムリー》と《魔法の井戸》の2種類のカードです。

   

《魔法の井戸》はデッキの潤滑油兼アドバンテージソースといった役割で採用されているのですが、とにかく凶悪なのが《湖に潜むもの、エムリー》0マナアーティファクトが大量に採用されており、コストの軽減能力によって1t目から戦場に現れることも珍しくありません。また、伝説のクリーチャーである事から《モックス・アンバー》を運用する事も可能となっており、《オパールのモックス》と合わせて実質パワー9を2種擁しているようなものです。これによって 《最高工匠卿、ウルザ》が2t目に登場する事もしばしば起こるようになり、《逆説的な結果》もたらす膨大なアドバンテージと《練達飛行機械職人、サイ》、《崇高な工匠、サヒーリ》が生み出す大量のトークンは、一つだけVintageのデッキが環境に存在するかのような錯覚を与えます。以前の記事でもLSVのTwitterを交えてデッキについて触れておりますので、是非そちらもご拝読頂ければと思います。

SCG Modern Classic Philadelphia

大いなる創造者、カーン採用型のAmulet Titanが勝利を掴む

Zachary Fowler

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1位 Amulet Titan

2位 Eldrazi Tron

3位 Puresteel Combo

4位 Boros-Burn

5位 Mono-Green Tron

6位 Infect

7位 Mono-Red Aggro

8位 Selesnya Eldrazi

トップ16のデッキリストはこちら

発売初週という事もあってか、「エルドレインの王権」のカードはほとんど見かけない結果となりました。Top8のデッキで採用しているのが7位のMono-Red Aggroだけに留まり、Top16までを見ても10位、12位のAmulet Titan「むかしむかし」が採用されているだけです。

プレビュー当初はMono-Green Tronを始めとする多くのデッキに採用されるのではないかと騒がれていたカードですが、まだそのポテンシャルは発揮しきれていません。フリースペルとして唱えた時の効果は非常に強力で、かつ初手のキープ基準を緩和してくれるものの、通常キャストに2マナを要するのがモダンのゲームスピードには遅過ぎます。今後も、Amulet TitanやDeath Shadowのような特定のカードに依存したデッキでのみ採用されていくに留まるのではないでしょうか。

“Pick Up Deck”

Mono-Red Aggro

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≪信仰無き物漁り≫の禁止によって≪孤高のフェニックス≫を絡めたブン回り要素は失ってしまいましたが、デッキの根本の強さまでは失われていません。特に、≪魔力変≫から連鎖した時の爆発力は他を寄せ付けず、相手が何も出来ないままゲームが終わってしまうなんてことも目にします。

「エルドレインの王権」からの新戦力としては、≪谷の商人≫がメインボードに一枚採用されています。

おそらく、出来事による序盤のルーティングと、ゲームがもつれた際の能力持ちクリーチャーとしてを見込んでの採用かとは思いますが、正直このデッキに定着していくとは考えられません。このカードをクリーチャーとしてプレイしている状態は、イコールこのデッキではほぼ敗北に近いことを意味していますし、墓地にある時はクリーチャーとして参照されてしまうため≪騒乱の歓楽者≫のコスト軽減にも役立ちません

構造上脆さはあるものの、デッキの速度は数あるモダンデッキの中でも最速に近いパワーを誇っているので、今後のメタゲーム次第ではこのデッキをよく見かけることになっても驚きはないと思います。今後、しっかりとしたアグロ対策をサイドボードの枠に割く必要性が出てくるかもしれません。

Recommend Deck

最後に、いまイチオシのデッキを載せて今回の記事の締めくくりとしたいと思います。

今回オススメするのが、こちら

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Modern Challenge #11987081 on 2019-10-05で、見事Top8に輝いたKanisterの「Urza Ascendancy」です。
根幹はPick Up Deckでご紹介したUrza Outcomeと同じなのですが、そこに≪ジェスカイの隆盛≫を加えることでデッキの動きがよりおどろおどろしく変貌しています。
《湖に潜むもの、エムリー》/≪ジェスカイの隆盛≫/≪オパールのモックス≫or≪モックス・アンバー≫のどちらかが2枚以上揃うと、《湖に潜むもの、エムリー》の能力起動→≪オパールのモックス≫or≪モックス・アンバー≫プレイ、≪ジェスカイの隆盛≫の誘発で《湖に潜むもの、エムリー》アンタップ、≪オパールのモックス≫と≪モックス・アンバー≫は伝説なので2枚あれば生贄に捧げる→無限ループ突入。という、文字を並べていくと何ともわかりづらい気持ち悪い動きが可能になるわけです。これで無限マナも発生しますので、あとは≪ジェスカイの隆盛≫の任意無限ルーターによって《練達飛行機械職人、サイ》or《崇高な工匠、サヒーリ≫+≪運命のきずな≫を揃えてしまえば、実質無限トークン・無限パンプ・無限ターンによって勝利を手にします。

このデッキをここまで進化させたKanisterさんは本当に素晴らしいですね。どんな頭の中身をしてるのか気になって仕方ありません。
・・・しかし、このデッキはまあ、遠くない未来に9割方禁止改訂の影響を受けるだろうことが予想されるため、現実の資産を集めるのは得策ではないかもしれませんね。逆に、何も危険視されなかったら不思議過ぎるくらい恐ろしいデッキです。MOのクリックは面倒ですが、組める方は是非一度絶頂射精してみましょう!

統括

まだまだその真価を発揮しているとは言えない、「エルドレインの王権」の新カードたち(湖に潜む者、エムリーは除く)。果たして、このままモダンは疑似Vintageの脅威に曝されてしまうのか?!今後の動向にも注目していきたいと思います。是非、読者の皆様も新カードを使った素晴らしいデッキを生み出していってください。

それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう!

Enjoy MAGIC!!!!!

*MTG Diggingでは、随時ご要望をお待ちしております。 こんな題材が欲しい、この記事を翻訳して読みやすくして欲しいといった希望がありましたらお気軽にご相談下さい*

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