Adam Yurchick 11/28/2019 11:02:00 AM 原文はこちら
先週末、8月に《信仰無き物漁り》と《蘇る死滅都市、ホガーク》が禁止されて以来最初のモダン(個人戦)グランプリが、コロンバスを舞台として開催されました。この大会の結果は、過去一年間の過ちからモダンのメタゲームがどのような回復を見せているかを計るのに、丁度良い物差しとなるでしょう。
このフォーマットに新たに誕生した脅威が、《王冠泥棒、オーコ》を従えるSultai Urzaです。これは今大会で最もプレイされたデッキであり、かつ最終的に優勝を果たしました。しかし、それはモダンという物語の一部にしか過ぎません。
ChannelFireballがイベント全体と二日目進出者の情報を公開したので、これを用いて二日目進出とTop8進出のコンバージョン率を計算。これによって、現在のメタゲームに関する有益な情報が浮かんできました。
現在、モダンで最も優れたデッキはFive-Color Humansかもしれません。
The State of Tron
-トロンの立ち位置-
数字を見ていくと、主要なアーキタイプのうちEldrazi Tronが最も優れた二日目進出コンバージョン率を記録しました。このデッキを選択した37名のプレーヤーのうち、実に13名が二日目に進出する権利を手に入れたのです。
Eldrazi Tronは、Green Urzatronと並びトーナメントで5番目に人気を集めたデッキでした。もし、これらのデッキを同じ“Tron”というカテゴリーに纏めるとするならば、Urzaの69という数字を越え、最も使用者の多いアーキタイプであると分類することが出来ます。
コンバージョン率を見ると、Green Urzatronを使用して二日目に進出したプレーヤーは9名しかいないため、一日目の成績に関していえばEldrazi Tronに遅れをとった形となっています。しかし、そのうちの2名がTop8進出を果たしているため、二日目の成績は著しく良化したと判断出来ます。
ロンドンマリガンの実装により、ゲーム中の選択肢は今まで以上に増加。そのため、プレーヤーには更なるスキルレベルが要求されるようになりました。結果、最高のTronプレーヤーはより安定してデッキの真価を発揮出来るようになったことで更に強力に。その反面、イマイチなTronプレーヤーは正しい選択することが出来ず、相手もしっかりと対策カードを手に出来るようになったことから状況を悪化させているのかもしれません。
なぜ、Eldrazi TronがTop8進出を逃したのか?その理由は定かではありませんが、少なくとも10位までには入賞を果たしています。Eldrazi TronはMagic Onlineで最も高いパフォーマンスを発揮しているデッキの一つであり、直近のModern Challengeを3回連続で勝利している、モダンフォーマット最強デッキの有力候補です。
Eldrazi Tron A deck by Nick Moore
Finished 9th-16th at MagicFest Columbus 2019
Burn It Down
-バーンの立ち位置-
イマイチなTronプレーヤーに関する私の考察は、同様にBurnを使用するプレーヤーにも当てはまるのではないかと思います。
マリガン判断にTronほどのウェイトを占めるわけではありませんが、デッキ自体が低価格なのと、非常にシンプルな戦略を有している関係上、Burn は最も人気を集めやすいアーキタイプです。公表された数字を見ると、51名のプレーヤーがBurnをプレイすることを選択しており、これはSultai Urzaに次いで2番目に多い数字となっています。
人気を集めた反面、Burnはパフォーマンスの劣るデッキでもありました。二日目進出コンバージョン率は13.7%(51人中7名)であり、これは最も悪い成績を残したAmulet Titanの11.7%に次ぐ数字です。しかし、これら7名のプレーヤーは二日目のメタゲームを見事に泳ぎきり、その内2名がTop8進出を果たすことに成功しています!
Burn A deck by Chase Masters
Finished 5th-8th at MagicFest Columbus 2019
私は、このイベントのテストをMTGOでUrzaを使用して行ない、そして非常に多くのBurnとペアリングを重ねました(Burnは、MTGOで最も安価なモダンデッキ)。彼らは単一の戦略しか有していないため、多くのマッチアップに勝利することはほとんど不可能であるように感じます。しかし、Tronに対して優れた相性を誇っているため、今大会二日間に渡ってその優位性を存分に発揮したであろうことが想像付きます。今後も、優秀なパイロットにとっては非常に強力な選択肢となっていくでしょう。
Why Humans Is the Best Deck in Modern
-何故、人間がモダンで最高のデッキなのか-
Top8の残り2つの席は、Humansが獲得しました。
Humans A deck by Christopher Luettger
Finished 3rd-4th at MagicFest Columbus 2019
25名の使用者のうち、6名が二日目に進出。人気と二日目進出コンバージョン率の点では真ん中辺りに落ちましたが、Top8コンバージョン率では他を圧倒しました。二日目進出者の2/3、そしてHumansを選択した全プレーヤーのうち、実に8%がTop8に進出した計算となるのです。その数字から見ると、Humansは今大会における最良の選択肢であったと考えられます。
比較対象としての数字を上げると、大会には657名のプレーヤーが参加しており、平均値だけを出すと、そのうち1.2%のプレーヤーがTop8に進出する可能性を持っていました。つまり、Humansを選択したプレーヤーは他のプレーヤーに比べると、Top8に進出する可能性が実に6.66倍も高かったことが見て取れるのです。他にTop8に進出したデッキを見てみると、Tronが5.4%、Burnが3.9%、最も人気を集めたデッキであるSultai Urzaが3%という数字を残しており、Humansが如何に優れた選択肢であったかがよくわかります。
問題は、なぜ急にHumansはそこまで立ち位置を良くしたのか?と、いうことです。答えは至ってシンプルなものであり、話は《信仰無き物漁り》が使用できた頃まで遡ります。これは元々DredgeやReanimatorといったアンフェアなデッキでのみ使用されており、決して環境を歪めるほど強力なカードというわけではありませんでした。その後、《虚ろな者》が登場することで《信仰無き物漁り》の有用性を少し推し進めることになりましたが、真に問題となったのが昨年登場した《孤高のフェニックス》の存在です。
イクサランで《未開地の領域》が登場した2018年移行、Humansはモダンにおける支配的なデッキのうちの一つでした。その後、メタゲームはそれを打ち負かすAzorius Controlが台頭を始め、やがて《霊気の薬瓶》デッキはHumansからビートコントロール戦略に適したSpiritsへとシフトして行きました。
しかし、このパラダイムは《孤高のフェニックス》の登場によって幕を閉じます。《稲妻》、そして《疫病風》を内蔵した《氷の中の存在》を擁するデッキの誕生は、全ての部族デッキに悪夢をもたらしたのです。気が付くと、HumansやSpiritsのようなデッキは完全にメタゲームから排除される流れへと。年の変わり目に、私はこれらの部族戦略がどのように苦しんでいたかを説明する「稲妻はモダンで最高のカードです」というタイトルの記事を書きました。
これらアグレッシブかつ干渉能力の高いデッキ(HumansやSpirit)は、環境に存在するアンフェアなデッキを押さえ込むための鍵となっていました。そのため、これらが不在となったメタゲームでは《クラーク族の鉄工所》コンボが大暴れ!デッキのキーカードが禁止されていく事態にまで陥りましたが、その後も依然として《孤高のフェニックス》は生き残ったままです。
次に、《蘇る死滅都市、ホガーク》が登場したことによって、《孤高のフェニックス》とDredgeは最高の《信仰無き物漁り》デッキの座を彼に明け渡すことになりました。《蘇る死滅都市、ホガーク》と何度でも蘇るクリーチャーの群れは、《稲妻》を環境最高の除去呪文という立場から失墜させます。《稲妻》は、もうモダンで最高の除去呪文では無くなったのです。
今、メタゲームはぐるりと一周してきました。そして、《蘇る死滅都市、ホガーク》と《信仰無き物漁り》によって完全に破壊されたメタゲームのトップにHumansが再び浮上してくることは、完全に理に適った結果なのです。
彼らの退場はメタゲームを元の状態には戻さず、むしろその傷跡を残していきました。残されたモダンの柱となったのは、「モダンホライゾン」の登場によって生まれた新しいデッキ。最高の戦略を有する、様々なタイプの《最高工匠卿、ウルザ》デッキがメタゲームリーダーとしての活躍を見せていきました。先週末を含め、ここ数週間で最も人気を集め成功を手にしたデッキのいくつかは、 Urza とのマッチアップに優位を誇るデッキであり、正にHumansもその条件に当てはまります。多くの妨害手段とアグレッシブな動きの共存は、Urzaを打破するための最良の戦略の一つです。Urzaには、Humansの展開を抑制するための全体除去や単体除去はあまり用意されておらず、多種多様なヘイトベアによる妨害に困惑されてしまいます。
Humansはまた、禁止改訂後のメタゲームで《稲妻》が数を減らしている恩恵も受けています。どうやら、《蘇る死滅都市、ホガーク》の禁止だけでは、昔存在していた《稲妻》デッキ全てを魔法のように復活させることは叶わなかったようです。実際に、《信仰無き物漁り》の禁止によって最高の《稲妻》デッキであったIzzet Phoenixはモダンから姿を消してしまいました。Jundも低調で、BurnやTronが人気を誇るメタゲームではあまり魅力を感じません。また、Grixis Shadowのほとんどは《稲妻》を採用しない型が定番となってきています。Burnはメタゲームで唯一といっても良い《稲妻》デッキであり、それ自体はHumansに対して効果的に刺さります。しかしその反面、ヘイトベアによる妨害や、《オーリオックのチャンピオン》のような専用サイドカードによる影響を強く受けてしまいます。
これらを踏まえ、現在Humansは素晴らしい選択肢であると考えられます。しかし、これに加えて我々はこのデッキがメタゲームの上位にいた時からどのようにアップグレードされたかについても言及しなければなりません。
Humansが手にした最も素晴らしい追加戦力が、《溜め込み屋のアウフ》です。彼の種族は「人間」ではありませんが、低コストのヘイトベアはHumansのサイドボードにピッタリとマッチします。《溜め込み屋のアウフ》は、このデッキにおいて《静寂な沈黙》の完全互換品として機能します。これは対戦相手のライフを脅かすクロックとしても働き、《霊気の薬瓶》からプレイする事も可能です(最も、着地した後は薬瓶の動きを止めてはしまいますが)。《溜め込み屋のアウフ》はUrzaに対する最高のアンチカードであり、対戦相手のカードほとんどの動きを封じ込みます。特に、《仕組まれた爆薬》を停止するのは非常に大きな意味を持ちます。
《疫病を仕組むもの》も、Humansのサイドボードカードとして定番のものとなりました。これはミラーマッチを含む様々な部族戦略に対して有効に機能しますので、今後Humansが数を増やしていくようでしたら、よりその価値を高めていくことになるかもしれません。
更に、「モダンホライゾン」で《地平線の梢》と同様の効果を持った土地が誕生したことにより、Humansのマナベースは更なる強化を果たしました。デッキは通常、《灼陽大峡谷》、《冠水樹林帯》、《地平線の梢》を合わせて計6枚を採用しています。マナベースに新たな価値が追加されることは大きなメリットをもたらし、デッキの安定感は一つ上のレベルへと上がります。
Humansはまた、最新エキスパンション「エルドレインの王権」から《魅力的な王子》を手に入れました。これは4枚採用されるほど画期的なカードではありませんが、メインボードに2つの枠を確保し、デッキに素晴らしい相乗効果をもたらしています。ブリンク能力はこのデッキに非常にマッチしており、CIP能力は《幻影の像》とも相性抜群です。占術は追加戦力の補充及び、ブリンク先が場に無い時の有効なオプションとして機能してくれます。ライフ回復能力は素晴らしいオプションであり、Burnに対するメインボードからの有効な対策として、特に《幻影の像》でコピーする動きは強力でしょう。
Other Decks On the Rise
―その他の上り調子にあるデッキ-
新しいメタゲームの恩恵を受けているのは、決してHumansだけではありません。他に突如成果を上げ始めたアーキタイプにも、同じ現象が生じています。
Infectと《献身のドルイド》コンボは、 どちらも使用プレーヤー15名のうち5名を二日目に進出させ、そのコンバージョン率は33%を記録しました。この数字は、主要なアーキタイプの中で最も良いコンバージョン率を記録したEldrazi Tronに次ぐものです。これらのデッキはどちらも、《稲妻》とそれを駆使するJundのような戦略に脆い面を持ちますが、迅速かつアグレッシブな戦略はUrzaやTronといった除去が少ないデッキに対して強烈に作用します。
Infect A deck by Jacob Dahlmann
Finished 17th-32nd at MagicFest Columbus 2019
Devoted Vizier A deck by Kyle Boggemes
Finished 9th-16th at MagicFest Columbus 2019
このイベントで最も外れ値(統計学において、他の値から大きく外れた値)を記録したのが、Naya Zooです。このデッキを選択したプレーヤー3名のうち2名が二日目に進出し、単純な数字の上では今大会で最も高いコンバージョン率を記憶しました。
ここでは、ローグデッキと分類されるサンプル数が少ないアーキタイプということについては言及しませんが、Zooが好成績を記録すること自体は実に理に適っています。メタゲーム上から《稲妻》が数を減らしているということは、準備が出来ていない相手を一掃する、アグレッシブなクリーチャー主体の戦略が活躍する条件が整っていることを意味します。そして、Zooは自身が《稲妻》を用いることで、そういったメタゲームの弱点を突くことが出来る理想的な組み合わせを有したデッキです。このデッキを掘り下げてみることには間違いなく大きな価値があり、私は今後、Zooがメタゲームへの完全復活を果たしたとしても決して驚くことは無いでしょう。
Naya Zoo A deck by Christian Keffer
Finished 17th-32nd at MagicFest Columbus 2019
Adam Yurchick
Adam Yurchickは、競技マジックのプレイヤー兼ライターです。彼はモダンとエターナルフォーマットについての記事を執筆しており、メタゲームの変化に常に目を光らせています。
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(Translated by NIMAME)
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