【翻訳記事】Green Is the Worst Color in Standard-現在、スタンダードで最もイケてない色は緑だ-

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Standard

Seth Manfield 11/19/2019 11:08:00 AM 原文はこちら

Feature Article from Seth Manfield

今回の改訂で何らかの禁止措置が取られることは明白でした。

《死者の原野》が禁止されて以来、環境は完全に「Food」デッキによって支配されており、特に先日のMythic Championshipとその前後の週はそれが顕著に現れていました。

スタンダードで上位に位置しているデッキには、ほぼ全て緑が含まれています。今回、1枚だけを禁止にして状況を見守るのではなく、一度に3枚のカードを禁止としたのはウィザーズによる大決断です。《王冠泥棒、オーコ》、《夏の帳》、《むかしむかし》は、もうスタンダードでイリーガルなカードです。

個人的には、同色から3枚もの禁止カードが出るという前例のない措置に正直ビックリしました。もし、今回のウィザーズの目的がフォーマットその物を変えることである場合、それは見事に達成されるでしょう。

この措置によって、緑はスタンダードの最強色から、間違いなく最弱色へと移り変わります。

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Food Decks as We Knew Them Are Dead-死んだFoodデッキ、この後-

《金のガチョウ》と《王冠泥棒、オーコ》を同時に使用できることが、「Food」デッキをSimicベースでプレイする大きな理由の一つでした。《王冠泥棒、オーコ》がいなくなれば、《意地悪な狼》と《金のガチョウ》はその価値を著しく低下させます。《むかしむかし》や《夏の帳》も同じくらい使用されていましたが、《王冠泥棒、オーコ》を失う損失に比べれば大した問題じゃありません。絶えず食物を生産する供給源がなければ、《意地悪な狼》と《金のガチョウ》はその存在意義まで危ぶまれます。

今後この二枚をプレイする可能性が最も高いのは、《パンくずの道標》+《魔女のかまど》+《大釜の使い魔》シナジーを盛り込んだデッキとなるでしょう。

Jund Sacrificeは元から《王冠泥棒、オーコ》を使用していなかったため、《むかしむかし》が禁止になったものの、デッキの価値を大きく失うことはありません。

Jund Sacrifice A deck by Seth Manfield

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このデッキはメインボードに《むかしむかし》を4枚、そしてサイドボードに《夏の帳》を数枚採用していました。《王冠泥棒、オーコ》に依存していなかったということは、そのコアとなる部分が引続き実現可能であるということを意味します。《魔女のかまど》+《大釜の使い魔》のコンボは強力ですし、横に《パンくずの道標》があれば、加えて大量のカードアドバンテージを獲得することが出来ます。《波乱の悪魔》と《フェイに呪われた王、コルヴォルド》は、赤を追加する大きな理由ですね。《意地悪な狼》と《金のガチョウ》は、Simicの頃ほどではなくとも、このデッキならば十分戦力として機能します。

このデッキを除くと、他にも黒をベースとしたアグレッシブなデッキで《魔女のかまど》+《大釜の使い魔》の姿を見かけることもありましたが、それらのデッキがメタゲームの上位を脅かすようなことは決してありませんでした。

他に大ヒットしていたのは、マナベースを《むかしむかし》に大きく依存したデッキです。私が使用していたGruul Adventuresはこのカテゴリーに分類されますね。マナベースと《エッジウォールの亭主》への依存度を鑑みると、《むかしむかし》の損失は大きな問題となります。

Gruul Adventures A deck by Javier Dominguez 

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これはMythic Championship VIでプレイしたリストですが、このデッキは《むかしむかし》を失えば完全に機能停止してしまいます。《寓話の小道》を採用することで改善を図ることは出来ますが、代わりにアグレッシブさを著しく低下させます。Adventuresは、Gruulに限らず《エッジウォールの亭主》を1ターン目に出す確率を下げることによって苦境へと立たされます。《エンバレスの宝剣》は他のデッキで使用されているのも見かける強力なカードですが、Gruulカラーの新しいデュアルランドが登場しない限りは、このデッキを見かける機会は少なくなっていくでしょう。

Decks That Improve-立ち位置の良くなるデッキ-

Fae of Wishes, Magic, Throne of Eldraine

基本的に、禁止によって失ったものがなく、既にプレイされていたデッキの立ち位置は良くなることが予想されます。これは自然なことですね。以前までは「Food」を軸としない青いデッキを見かけることはほとんどありませんでしたが、今後は数を増やしていくでしょう。

《創案の火》は、《願いのフェイ》型、「騎兵」に寄せた型、どんな構築であろうと非常に強力なカードです。新スタンダードの初期段階では、Jeskai Firesが最も人気のデッキとなる可能性が高いでしょう。

Grzegorz Kowalskiは、Mythic ChampionshipでTop8の座をあと1勝というところで逃しています。

Jeskai Fires A deck by Grzegorz Kowalski 

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《轟音のクラリオン》と《時の一掃》を使ってアグレッシブなデッキを抑制することが可能なため、クリーチャーによる攻撃だけでJeskai Firesを倒すことは非常に困難です。そしてゲームが後半に差し掛かると、《創案の火》×《願いのフェイ》による理不尽な展開が待ち受けているのです。このデッキには「騎士」パッケージに加え、《帰還した王、ケンリス》、そして《先見のスフィンクス》まで採用されています。

改訂前までこのデッキは、マナクリーチャーを絡めた素早いアクションに加え、サイドボードからそれらをバックアップする大量の干渉手段が追加される「Food」デッキを苦手としていました。

Firesを攻略する簡単な方法は存在しないため、このデッキは非常に強力です。

《創案の火》を対処したとしても、通常のJeskai Controlとして立ち回ることが出来ます。《願いのフェイ》を活用するには多くのサイドボードスロットを必要としますが、それによってパワーレベルを上げることに大きな価値があります。このリストにはメインボードから2枚の《霊気の疾風》が採用されていますが、緑のデッキが人気を落とすことを想定してサイドボードに移したいと思います。

Dance of the Manse, Magic, Throne of Eldraine

コントロールとしても振舞うことが出来る、青をベースとした別のコンボデッキがEsper Danceです。最初の数ターンは《黄金の卵》などをプレイ、キャントリップを行ないながら盤面を構築し、4ターン目に《予言された壊滅》 をプレイしてコントロールスタート―最終的に、《屋敷の踊り》によって勝利を目指すデッキです。《夏の帳》が禁止となったいま、《思考消去》が息を吹き返すこととなるでしょう。

Esper Dance A deck by Seth Manfield

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このデッキは、スタンダードで最も長期戦に優れた戦略を有しています。以前までは《ハイドロイド混成体》+《世界を揺るがす者、ニッサ》の組み合わせが終盤の支配者となっていましたが、これからはその数を減らしていくことが予想されます。ゲームの後半にプレイする《屋敷の踊り》は、本当に馬鹿げた強さを持っています。このデッキは、《ケイヤの怒り》と《ケイヤの誓い》を使用することで相手のクリーチャーを綺麗にコントロールします。メインデッキに採用されている3枚の《害悪な掌握》は、新しいメタゲームでは必要なくなるかもしれませんね。

Esperには再び命が吹き込まれます―《思考消去》と《時を解す者、テフェリー》は依然として非常に強力なカードですし、「エルドレインの王権」が登場する前の主役はEsperカラーであったことを忘れてはいけません。

私の考えでは、これら青をベースとしたコントロール戦略が、今回の禁止改訂によって最大の恩恵を受けました。しかし緑には「Food」とは別軸のデッキがいくつかあり、それらには引続き活躍の余地があります。Golgari Adventuresの中には《むかしむかし》を採用していないバージョンもあり、その型であれば禁止改訂の影響はほとんど受けません。

Nightpack Ambusher, Magic, Core Set 2020

最近数を減らしていたが、復活の兆しを見せているもう一つのデッキがSimic Flashです。

《夏の帳》はこのデッキにとって癌のような存在でしたが、それが禁止になったことで今後カウンターマジックの視界は明るくなっていくでしょう。そして、《夜群れの伏兵》を対処するのは非常に困難です。

Simic Flash A deck by Seth Manfield

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Simic Flashは、Adventuresの存在によって環境から数を減らしていました。このデッキには、1ターン目に登場する《エッジウォールの亭主》をひっくり返す戦略は搭載されていません。《むかしむかし》の禁止により、今後そのパターンが少なくなっていくのは確実なため、デッキは再び活躍するチャンスを手にしたのです。

環境に存在するいくつかのデッキは、《創案の火》 、《荒野の再生》、《屋敷の踊り》といった特定のカードに依存した構築をしています。カウンターマジックは再び優秀な戦略として機能していくこととなり、一度優位を掴めば、このデッキはテンポの差を活かして簡単にゲームの勝利を掴むことが出来ます。

スタンダードには間違いなく激震が訪れており、それは良い流れとなりそうです。「Food」が支配するメタゲームはどう考えても不健全でしたし、フォーマットで最高のデッキを打ち負かす明確な答えが存在しなかったため、最終的にはコントロール不能な状態まで陥ってしまったのです。

今回の禁止措置は仕方がないものでしたが、今後、再びこのような状況が訪れないことを切に願っています。スタンダードから3枚のカード、特に発売されたばかりのエキスパンションから禁止カードを出すのは、消費者に対して大きな影響を与えます。カラーパイが再び安定してくれることを期待しましょう。

Seth Manfield

Seth Manfieldはマジックのプロプレーヤーであり、Magic Hall of Fame(殿堂)と Magic Pro League2019のどちらにも名を連ねています。

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(Translated by NIMAME)

*MTG Diggingでは、随時ご要望をお待ちしております。 こんな題材が欲しい、この記事を翻訳して読みやすくして欲しいといった希望がありましたらお気軽にご相談下さい。      

コメント

  1. Prague より:

    はじめまして。
    検索からこのサイトを発見しました。
    ほとんどの翻訳記事サイトは更新が途絶えてしまっている状況で、CHANNEL FIREBALLやSCGをグーグル翻訳で読んでいました。
    英語の不得手な自分には細かいニュアンスなどのわからない部分が多く、翻訳記事は大変ありがたく思います。

    なぜこのような良サイトが検索にすら埋もれてしまっているかわかりません。今後も更新頑張ってください。

    • digging より:

      コメントありがとうございます。
      あまりにも素敵なお言葉に小躍りしてしまいました。
      今後もより一層精進してまいりますので、引き続きのご愛読を宜しくお願いします!

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