【スタンダードデッキ紹介】-見た目はイマイチ、能力は上々。その名も“Sultai Sacrifice”-

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この世でオーコの愛を手に入れるもの~

踊るガチョウ見つめて 忘れない ahh 食物が増えてゆく・・・

ども、こんにちは。

Mtg Didding編集部のNIMAMEです。

いつも通りの大茶番で幕を開けてしまいましたが、今日も張り切って記事を上げていきたいと思います!

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はじめに

異常なまでの偏りを見せるスタンダードのメタゲーム構成。

先週末開催されたMYTHIC CHAMPIONSHIP VIでは、当初より懸念されていた通り、この環境が《王冠泥棒、オーコ》による支配的な状況であることをまざまざと見せ付ける結果となりました。

参加した全プレーヤーの全使用デッキは下図の通り:

《王冠泥棒、オーコ》をメイン、もしくはサイドボードに採用したプレーヤーは、(MTG公式調べによると)全体の“69%”を占めるという驚愕の数字を弾き出したのです。過去にも特定のデッキが環境の大部分を占めていた前例はありますが、ここまでの偏重は前代未聞。例えば、「親和vsアンチ親和」と謳われた 『ミラディンブロック構築』でさえ、プロツアーで「親和」を使用したプレーヤーは50%を下回っていました。まさに、マジック史に残るようなイベントとなったわけですね。

画像はMAGIC公式より引用

Top8に残ったデッキも、その6/8が 《王冠泥棒、オーコ》デッキ。

決勝戦も《王冠泥棒、オーコ》Vs《王冠泥棒、オーコ》となったように、誰が・どのデッキが、この『トリック・スター』をより上手に乗りこなせるかというのがスタンダードを紐解く鍵となっています。

さて、それでは下記の表を見て各デッキのパフォーマンスを確認してみましょう。

圧倒的な母数を誇る「食物デッキ」に注目が集まるところですが、それ以外にも『スルタイ・サクリファイス』の成績が突出していることに目がつきます。他にも好成績を残しているデッキはありますが、いずれもマッチ母数が少ないためになんとも判断はし辛いところ。

前置きが非常に長くなってはしまいましたが、今回の記事ではこの、圧倒的なまでの成績を叩きだした『スルタイ・サクリファイス』 の解説を行なっていきたいと思います。

Sultai Sacrifice 

Abe Corrigan Grand Prix Richmond 2019, 1st Place

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Lands(25)
4:《繁殖池/Breeding Pool》
4:《湿った墓/Watery Grave》
4:《草むした墓/Overgrown Tomb》
2:《ロークスワイン城/Castle Locthwain》
3:《寓話の小道/Fabled Passage》
5:《森/Forest》
2:《沼/Swamp》
1:《島/Island》
Creature(15)
4:《金のガチョウ/Gilded Goose》
4:《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》
3:《残忍な騎士/Murderous Rider》
1:《意地悪な狼/Wicked Wolf》
3:《虐殺少女/Massacre Girl》
Planeswalkers (7)
4:《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》
2:《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》
1:《戦慄衆の将軍、リリアナ/Liliana, Dreadhorde General》
Spells (5)
2:《害悪な掌握/Noxious Grasp》
3:《むかしむかし/Once Upon a Time》
Artifacts (4)
4:《魔女のかまど/Witch’s Oven》
Enchantments (4)
4:《パンくずの道標/Trail of Crumbs》
Sideboard (15)
2:《霊気の疾風/Aether Gust》
2:《強迫/Duress》
2:《虚空の力線/Leyline of the Void》
4:《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》
1:《否認/Negate》
1:《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
2:《夏の帳/Veil of Summer》
1:《意地悪な狼/Wicked Wolf》
75 Cards Total

プロツアーの数だけドラマがある・・・

プロツアーの数だけ新たな発見(デッキ)がある・・・

と格好良いことを言いたかったのですが、実はMYTHIC CHAMPIONSHIPの裏で開催されたGP Richmondにおいてもこのデッキが大暴れしていまして。Top8に4人、優勝したのもこれという、完全にメジャーなデッキとなっているわけでございます。

筆者は全くこのデッキの情報を知らなかったため、正に浦島太郎状態・・・、猛省。

この記事を書くに当たって、必死にアリーナで動きと強みの確認を行ないました。

デッキの解説

このデッキを簡単に説明すると、「スルタイ食物」から、メインパーツである《世界を揺るがす者、ニッサ》、《ハイドロイド混成体》、その他妨害枠のカードを抜いて、その空いた枠に《大釜の使い魔》+《魔女のかまど》の通称『猫釜コンボ』、更に追加エンジンとして《パンくずの道標》を入れた構成となっています。

このエンジンといえば、先日開催されたGP名古屋において、元・世界王者「森 勝洋(通称モリカツ)」が公式カバレージで解説していたのが記憶に新しいですね。ジャンドとスルタイで形は違えど、この核となる部分にいち早く気付く嗅覚は、流石トッププレーヤーといったところ。最敬礼です。

さて、デッキの動きはというと、序盤を各種除去カードや 《大釜の使い魔》 で時間を稼ぎ、中盤~終盤にかけて 『猫釜コンボ』 + 《パンくずの道標》 による圧倒的なまでのアドバンテージ量によって勝利を収めるというのが基本の流れです。

《金のガチョウ》からの2ターン目《王冠泥棒、オーコ》という黄金ムーブも可能ですが、「食物デッキ」のような後続に続く強力なカードは少ないため、それでゲームが決まるという事はほとんどありません。しっかりと流れを掌握し、気付いたら圧倒的有利になっているという状況を目指したゲーム運びを行ないましょう。

・ゲームの流れを一気に傾けるのが、《虐殺少女》の役割です。状況を判断し、最も強く運用できるようにゲームを構築しましょう(大釜の使い魔や金のガチョウは、-修正を計算して展開を控えておいたほうが良いパターンもあります)。

個人的にはこのデッキを支える超主力カードだと思っています。

「虐殺少女」の画像検索結果

・このデッキの強みの一つが、《害悪な掌握》、《霊気の疾風》といったメインから採用されている色メタカードに影響を受けづらいところです。《残忍な騎士》は、出来事が対象不適正に終わると損をしてしまうため、相手が腐らせているそれらのカードでフィズらされないよう、ある程度プレイするタイミングには注意しましょう。

・地上のクリーチャーによる攻撃は、《意地悪な狼》と『猫釜コンボ』によって簡単に防ぐ事が出来ます。貴重な除去は、極力プレインズウォーカーや回避能力を持つクリーチャーに使用するようにしましょう。

・繰り返しになりますが、このデッキは中盤~終盤にかけてアドバンテージ量の差による勝利を目指すデッキです。序盤に相手がもたついたからといって、色気を出したリスクのあるプレーをしてしまうと敗戦に繋がる可能性が高まります。2ターン目《王冠泥棒、オーコ》 、といった黄金パターンでもない限りは基本に徹するようにしましょう。

一枚一枚のカードパワーは、デッキリストをパッと見てわかるように大したものではありません(むしろ、リミテッドレベルといえるものも・・・)。適当なキープをすると一瞬で轢き殺されてしまうため、事前にアリーナなどで練習をしてから大会に持ち込むようにしましょう。

基本は、《金のガチョウ》からの2ターン目《王冠泥棒、オーコ》、『猫釜コンボ』 、もしくはクリティカルに刺せる《虐殺少女》が見える初手をキープしましょう(《むかしむかし》は、どのパターンにおいても検討に値する)。

今後の展望

プレミアイベント2つで結果を残したことにより、今後は大きく数を増やしていくことが予想されます。

この記事で載せたリストに見えるよう、メインからミラーマッチを決定付けるカード(戦慄衆の将軍、リリアナ)を採用したり、 サイドボードに《虚空の力線》といった明確なメタカードを忍ばせておく必要が出てくるでしょう。

《戦慄衆の将軍、リリアナ》や《呪われた狩人、ガラク》といったプレインズウォーカーは《残忍な騎士》によって対処することが出来るため、個人的にいま考えているのは、“白”をタッチすることによって《天上の赦免》を採用する形です。

現状はエンチャントに触れるカードがほとんど採用されていないため、プレイすることが出来ればクリティカルに刺さること間違い無しでしょう。タッチするための土地も、《天上の赦免》自体も《パンくずの道標》によって探してくる事が可能なのも嬉しいですね。ミラーマッチならば十分にその猶予も見込めます。

もしも、こういった置物によるゲームに変わっていった場合は《戦争の犠牲》の採用も必要となってくるかも知れませんね。

終わりに

来週11/18(月)には禁止改訂が行なわれますので、もしかしたらこのデッキを回せるのも後数日かもしれません(個人予想は『夏の帳の禁止』)・・・。

ただ、時間はかかりますが非常に強力で面白いデッキなので、それまでに是非回してみてもらいたいなと思います!

それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう。

Enjoy MAGIC!!!!!

(Written by NIMAME)

*MTG Diggingでは、随時ご要望をお待ちしております。 こんな題材が欲しい、この記事を翻訳して読みやすくして欲しいといった希望がありましたらお気軽にご相談下さい。      

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