今週末はこのデッキと心中しないか#17 シミックフード 〜ミラーマッチについて〜

どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。

MF名古屋も終わり、今週末はMCですね。名古屋参戦の皆さんお疲れっした。俺は名古屋に参戦はしてないですが、良い情報をお届けしようと、それに向けて調整したりしてました。しかしその事前の予想はバッコリ外しまして、MF名古屋はそれなりにほろ苦い経験となりました。

少し振り返ると、相方のNIMAMEくんがあげた記事にもある、ハロー効果に引っ張られた感の強い誤ったデッキ選択をしてしまったように感じます。いやー参考にしてくれた方(いるか分からんけど)ホント申し訳ないっす。

もっと精進するんで引き続きヨロシクっす。

全ての失敗を正当化して良いのか?

さて、いきなり仰々しい見出しとなりましたが、やっぱり反省はしないとなぁと思うわけです。

少し話がそれますが、世の中には「今回のはミスしちゃったけど良い経験だったよね」的なこと言って、失敗しても、間違えても何でもかんでもポジティブに変換する派閥が存在するじゃないですか。まあ、皆さんの周りに存在するかは知りませんが、俺はたまにそういう人に遭遇するんすよね。

別にそういう人を否定する気は全くないんですが、俺はそういう発言や考え方に疑問があります。

だって、そういうセリフ使いだしちゃったらさ、話にならなくないっつーか、そのセリフってどんな時でも使えちゃうっすよね。

どんな酷いプレイミスをしても「良い経験だったよね」

どんな酷いデッキ選択をしても「良い経験だったよね」

別にマジックのことでなくとも同じことが言えます。

あらゆる間違いや失敗を一手に正当化してしまうのは、それさえ言えば何してもいいんか、って思います。

「これも良い経験だよね」

「この失敗から成長できるよね」

「良い勉強代だったよね」

本当か?

もちろん、『良い失敗』もあると思います。

俺だって自分を省みて、反省して、その上で「良い経験だった」とか「安い勉強代だった」なんて考えに至ることはあります。そういう経験って結果が伴わずとも得るものが多く、悔いが残りにくいです。

でもそういうことって稀ですよ。きちんとベストを尽くせた時にのみ起ることで、全ての失敗がそうなるかっていうとそんなことはありません。

失敗からどれだけのものを得られるかが重要

確かに失敗や間違いをすることによって何かしら良い経験になると思います。それが成長に繋がるとも思います。そりゃ分かってる。俺だって失敗するたび学ぶことは必ずといっていいくらいありますし、そこから成長をしますよ。でもそんなこと当たり前じゃん。

重要なのはその得られる経験値の量だと思っています。

自分の成長に繋がる経験や学びを経験値に置き換えるなら、スライムみたいに経験値を1しかくれないしょぼい経験(しょぼい失敗や間違い)もあれば、メタルスライムやはぐれメタルのように膨大な経験値を得られる貴重な経験(良い失敗や間違い)もあります。もちろん、その中間のスライムナイトとかゴールデンゴーレムとか系の経験もいっぱいあるでしょう。

それらを十把一絡げに「良い経験だった」とするのは少し雑じゃないでしょうか? 確かにどっちも経験値自体は得られてますよ、でもその量が全然違うじゃん。

何となくこのシーンを思い出しました。

スライム(のような少ししか経験値が得られない出来事)をバカにするわけじゃないですが、人それぞれその時その時で求めるべき経験値があるじゃないですか。序盤の村でとりあえずどんな微細な経験値でも拾うべきだという境遇の人も中にはいるでしょう。

ですが、反対にそういった低い経験値ではもうレベルが上がらないなんて人も多く存在します。そういう人はスライムナイト倒しにいったり、メタルスライムを倒しにいったりしてかないと成長しないじゃないですか。レベル50とかで延々スライム倒してたら効率悪いっすよね。縛りプレイじゃあるまいし。

時間を割いて、労力をかけてスライムを倒す必要があったか?

要するに何が言いたいのかっていうと、俺は今回のMF名古屋では時間も労力もかけたのにも関わらずスライム程度の経験値しか得られなかったよ。それはかけたリソースに対して明らかに見合わない成果だったし、それを振り返って「良い経験だった」とか「安い勉強代だったぜ」なんて、とてもじゃないけど言えないってことです。

余裕で反省と後悔コース。だから前回の記事で予想をゴリゴリに外したことを変に正当化しません。つーかできません。まあ、ゴリゴリに予想を外したこと自体はまだ良いっすわ。ベストを尽くしても結果が伴わないことはままあるんで、というかそんなんばっかですし。でも今回はその過程が良くない。ベストを尽くせていない。

確かに精一杯取り組みはしましたよ。いつも記事を書くためそれなりの時間アリーナに張り付くんで。

俺だって真剣にやったんだから、何か意味があったと思いたいですよ。けど無いもんは無い。無いんだから認めるしかないっしょ。かぁーほんと嫌になるわ。けど目そらしても仕方ないっすからね。

結局、俺は精一杯やったってだけで、ベストは尽くせてない。だから意味も限りなく無かったと言えるでしょう。

では、ベストとは何か?

じゃあベストって何かって話ですが、それは『自分のレベルにあった経験値を取りに行く』ことかなと思います。

レベル50でひたすらスライムを倒し続けることだって疲れるし、大変ですが、それじゃいつまでたってもレベルは上がらないでしょう。だって、自分のレベルにあった経験値を取りに行ってないですからね。俺はそれをベストを尽くしたとは思いません。確かに精一杯やってるとは思いますけどね。

スライム縛りプレイでも、ものすごい時間をかければいつかレベルは上がるでしょうが、ベストを尽くした(自分のレベルにふさわしいレベル上げをした)人とはダンチの差がつくでしょう。

そのどちらが良いのか、それは人それぞれ好きな方を選択すれば良いと思います。別にどちらを否定するつもりもありませんが、俺は後者の道を選びたいと思ってるので、前者のスライム縛りは選ぶべきでない道でした。

では、それを踏まえてどうするか?

今回のMFに向けた調整・練習をもっと有意義なものにするにはどうすればよかったか?

俺はマジックの構築の強さはざっくり言うと(ホントざっくりだけど)

① プレイング

② デッキ選択(環境理解)

③ 運

の3要素の掛け算で決まると思っているんです。つまり公式にすると

①×②×③=総合的な構築フォーマットの強さ(以下、総合的なMTGの強さ)

となるのですが、今回のMFでは普段の環境より ②(デッキ選択)の要素の効果が薄かったように感じてます。なぜなら強いデッキは皆の共通認識からほとんどズレなく、上位者も皆似たデッキを使ってましたからね。

すると極端な話、皆が同じデッキを使うなら(全く同じってわけじゃないけど)勝負を決める要素は ①(プレイング)の比重が大きくなります(同様に ③(運)の要素も大きくなりますが、運は事前の練習などで成長させることができない部分なので割愛)。

で、僕が最終的に選んだデッキはティムール荒野の再生デッキ。なんでそのデッキを選択したのかっていうと、オーコ系デッキのミラーマッチにしっかりと自信を持てなかったからです。つまり ①(プレイング)に自信がなくそこから逃げたってことです。

他にも悪かった点をあげればキリがないんですが、俺が反省すべき点を一つだけあげるならこの ① (トップメタデッキのミラーマッチ)から逃げた点がよろしくなかったように感じます。

純粋な ①(プレイング)勝負に持ち込まれると自信がないから、②(デッキ選択)でどうにか足りてない【総合的なMTGの強さ】を補いたかったわけです(補えなかったけどね)。で、今回の大会ではそれにも限界があるから、デッキが歪む。

だって、結果的にオーコ系デッキをしっかり抑えつつ成績を残すデッキはなかったわけですから。要するにオーコ系デッキより強いデッキはなかった。それなのになんとか理由をこじつけて自分の駄作を強いと言い張ったわけです。

②(デッキ選択)を詰める道は行き止まりでした。

まとめると、今回のMFはオーコ系デッキが氾濫し、それ以上のデッキが見つからなさそうであることが容易に予想できたのだから、① (プレイング)をもっと洗練させるべきだった。

具体的に言うならば、オーコ系デッキのミラーマッチに自信を持てるようにすべきだった。

情報価値は低下していく。

今回の環境は《王冠泥棒、オーコ》のように禁止カードレベルのカードが入ったデッキの1強環境だから、②(デッキ選択および環境理解)の価値が下がっていましたが、別に現環境のように禁止レベルのカードがなくても、現代の情報社会ではこの風潮は加速していくと思います。

常にどんなデッキが強いか、どんな対策が正しいか、プロの意見はどのようなものか、こういった情報がだれにでも行き渡るので、この高橋さんのツイートであるように秘密兵器デッキの出現率が低くなり、ゲームスタート前に優劣が別れることが徐々に減っていくわけです。

つまり、今回俺が陥った問題は今回限りの特別なことではなく、これからも恒久的に起こることであって、そこに向き合っていかなくちゃいけないんすよね。

だからミラーマッチを練習しよう

この時代の流れによる変化でMTGは今よりもトランプや麻雀のような競技に近しくなっていくんではないかなぁと俺は思っています。

トランプや麻雀って、お互い同じ札・牌を分配するじゃないですか。ミラーマッチが多かったり、メタが固まった環境ってこれに似てると思います。なので、ゲームスタートまでの段階ではどちらにも差がない、どちらにもアドバンテージがない。②(デッキ選択)の価値が相対的に下がってきているってのはこういうことです。

すると、①(プレイング)と ③(運)の総量が高い方が勝つわけですが、③(運)はアンコントローラブルな要素なので ①(プレイング)とかそれに付随してメンタルとか、コンディションとかそういう要素を磨く必要があります(そこはトランプや麻雀のプロプレイヤーの考え方や、定石から学ぶことがあるかもしれませんね。)。

そこで求められるミラーマッチの練習ですが、普段のマジックの環境ではミラーマッチばかりではないので、それを磨くのは中々難しいかもしれません(調整チームとかあればそんなこともないのでしょうが)。

ですが、今の固まり切った環境なら話が別です。

ということで長くなりましたが、このタイミングで今週のデッキでございます。

MF名古屋の覇者、熊谷さんのデッキ75枚そのまんまのシミックです。

《王冠泥棒、オーコ》禁止までの間(禁止されるかわからんけど)、どーせオーコ系デッキが環境に溢れてるので、俺は今このタイミングで一番オーソドックスなオーコ系デッキでミラーマッチを練習し、プレイングを磨いてみることにします。

多分、これほどミラーマッチが頻発するであろう環境はすぐに禁止改定で変わっちゃうでしょうし、今がミラーマッチを磨くチャンスだと思っています。

ただ、本当にミラーマッチだけを磨くなら、知人と同じデッキ同士で延々対戦するのが良いかもしれませんが、それでも俺はアリーナをオススメします。

やっぱり色々な人と対戦できたり、オンラインで望外の強者とマッチングされたり、相手が何のデッキを使うかわからないから、他のデッキの睨みもしっかり効かせなきゃいけなかったり、そういう状況下でのミラーマッチもまた違った効果が見込めてより実践的で良い気がします(手軽だからって理由もありますが)。

もし俺と同じような問題を感じた人がいたなら、共に頑張ってこの機会にミラーマッチを磨き、プレイングを磨きましょう。

今回はデッキ内容自体には全然触れませんでしたが、たまにはそういうこともあるということで。

それでは、ありがとうございました。

P.S

もはやデッキ紹介記事なのか、という疑問は心の中にしまっとくのがオススメ。やっぱ男は寡黙な方がイケてますよ(女性もね)。ではまた。