Recent Modern Imformation#1 激変のモダン-フェアデッキの梅雨明け??-

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はじめに

みなさん、こんにちは。

Mtg Digging編集部のNIMAMEです。

8月26日に発表された禁止改訂によって、レガシーを除く各種フォーマットに変更が行われました。近年は下環境に影響を与える新カードが刷られるのも珍しくなくなり、もはやエターナルフォーマットが変化の少ないものであるという認識は多方面から覆されているといえる状況となっております。

今回の記事では、週末に行われた大会を通して見る新環境モダンの雑感・筆者参加トーナメントレポ・今後の展望について筆を執っていきたいと思います。

まずは絶対に避けては通れない、禁止改訂について言及していきたいと思います。

禁止改訂による激震 フェアデッキの春到来!?

8月26日に発表された禁止改訂により、かねてより予想されていた《蘇る死滅都市、ホガーク》の禁止の他、《信仰無き物漁り》も禁止カードに制定。更には《石鍛冶の神秘家》が解禁(驚愕!!)されるという、正に大幅なテコ入れがモダン環境に激震を走らせました。

《蘇る死滅都市、ホガーク》の禁止に関しては最早説明の必要もないくらい至極全うな措置であり、ここで特に言及することもないでしょう。同時に《信仰無き物漁り》まで禁止カードに制定したのは随分思い切った決断だとは思いますが、近年の墓地利用状況を見ると素晴らしき英断であると私は考えています。

石鍛冶の神秘家》の解禁に関しては驚いた反面、遂に来たか!といった気持ちが正直なところです。

さてさて、嵐のようなホガークの時代は終わり、石鍛冶の神秘家》の解禁によってフェアデッキの春は訪れたのでしょうか?先週末の主な大会結果を見ていきましょう。

MCQ・リッチモンド2019予選  大阪

新環境一発目のMCQはエルドラージトロンが権利を獲得

1位 エルドラージトロン

2位 ボロスバーン(準優勝)

3位 ジャンド

4位 ドレッジ

5位 エルドラージトロン(優勝)

6位 バーン

7位 アミュレットタイタン

8位 親和

(SE結果不明のため、上記はスイスラウンド順位)

権利獲得者は西 飛雄馬

トップ8のデッキリストはこちらから

MCQ・リッチモンド2019予選 大阪 優勝デッキ 

エルドラージトロン

Magic Online用ダウンロード

禁止改訂後、最初のMCQを制したのはエルドラージトロンでした。

《石鍛冶の神秘家》の解禁によって立ち位置が悪くなると予想されていたデッキですが、見事それを覆してMCへの権利を手にしました。

注目ポイントは、そのサイドボードの構成です。

信仰無き物漁り》の禁止によって墓地利用デッキが衰退すると予測されていましたが、蓋を開けてみるとドレッジが一定数の参加状況。このような状況の中、墓地利用デッキへのガードを緩めずに構築されていた点が素晴らしいですね。シングルエリミネーションでもドレッジ相手にしっかりと勝利を収めているようです。

メタゲーム分析

大会全体を見て特筆すべきは、トップ8に《石鍛冶の神秘家》が0!!更にメタゲームを見ていくと…

圧倒的にアンフェアデッキが多数という予想に反した結果に!

《石鍛冶の神秘家》が採用されたデッキは167デッキ中19個。総枚数は73枚と、極めて健全な数字。禁止改訂直後ということも相まってか、環境は一昔前のような状況になりました。

Modern Premier/11958523 

石鍛冶デッキ多数躍動、優勝はタイタンシフト

1位 タイタンシフト

2位 エスパーウルザ(with石鍛冶)

3位 ジェスカイ石鍛冶

4位 青白コントロール(with石鍛冶)

5位 ドレッジ

6位 ジャンド

7位 グリクシスシャドウ

8位 ジェスカイウルザ(with石鍛冶)

トップ32のデッキリストはこちらから

Modern Premier/11958523 注目デッキ

見事優勝を果たしたのはタイタンシフトでしたが、そちらの紹介は後ほど。ここでは、別の二つのデッキを取り上げたいと思います。

先ずは、こちらのデッキ

ジェスカイ石鍛冶

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遂に《石鍛冶の神秘家》がモダンでその実力を発揮するときがやってきました。

レガシーではサーチ先の装備品に《殴打頭蓋》、《梅澤の十手》、《火と氷の剣》が採用されるのが一般的ですが、ここでは《饗宴と飢餓の剣》の姿が見られます(*梅澤の十手は禁止カード)。土地を全てアンタップする能力は非常に強力で、装備品の起動によるテンポロスを直ぐに取り返すことが可能です。特に、このデッキのようにインスタントタイミングで動けるカードが多くを占めた構築をしていればその効果は絶大でしょう。

まだまだ多くのプレーヤーが、手探りで《石鍛冶の神秘家》が最も耀く構築を模索しているところではありますが、このデッキに見られるようにインスタントタイミングで多様な動きが出来る構築が主流となっていくのではないかと予測しています。

二つ目のデッキはこちら

ドレッジ

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《信仰無き物漁り》を失ったことで姿を消すと予想されていたドレッジですが、今大会では予選ラウンド9-0という圧倒的な成績を上げ、同じ週末に開かれたSCGクラシックでは見事優勝を果たしています。

このリストでは、デッキの軸となっていた《信仰無き物漁り》の代わりに《傲慢な新生児》が採用され、19枚を基本としていた土地構成は20枚へと変更されています。その他、《秘本掃き》が採用されたリストも登場しているなど、まだ変化していく余地があるようです。《信仰無き物漁り》亡き後でもメタゲームの一角に食い込む力があることを証明したドレッジ、まだまだ墓地利用に対するヘイトを下げるのは先のことになるかもしれませんね。

メタゲーム分析

上位デッキの採用カード使用比率を見ていくと、やはり《石鍛冶の神秘家》の採用数が目を引くところです。リアルの大会の結果と比べるとその差は顕著であり、少なくともこの週に関しては、メタゲームの動きが早いとされるMagic Online特有の現象であるといえるかもしれません。

Starcitygames Modern Open Dalas 

優勝はウルザソプターソード、勝ち組はボロスバーン、石鍛冶は8に姿見せず

1位 ウルザソプターソード

2位 ボロスバーン

3位 タイタンシフト

4位 グリクシスシャドウ

5位 ボロスバーン

6位 ボロスバーン

7位 ラクドスミッドレンジ

8位 緑単トロン

トップ25のデッキリストはこちらから

Starcitygames Modern Open Dalas 優勝デッキ

ウルザソプターソード

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《最高工匠卿、ウルザ》が登場して以来、安定して成績を残し続けていたウルザソプターソードが新環境最初のSCGオープンで頂点を掴みました。

優勝したデッキはModern Premierで見られた《石鍛冶の神秘家》が入った形ではなく、《ゴブリンの技師》を2マナ域に据えたリストになっています。

キャントリップスペルやサーチカードが多く採用されており、見た目以上に非常に安定した、かつ粘り強いデッキです。青単色をベースとして構築されているにも関わらず、各種マナファクトの力で様々な色のカードを採用することが可能となっており、サイドボード後も対戦相手の対策カードに対して有効な解答を用意出来ます。

まだまだ定番のリストが定まっておらず、多くの進化の余地を残したウルザソプターソード。複雑な動きも多いため使いこなすのには骨が折れますが、環境ベストデッキの一つだと思いますので、是非デッキを組める方は使用してみることをオススメします。

メタゲーム分析

トップ25デッキにおける採用カード上位5つを、1マナの妨害スペルが占めています。

先手2ターン目の《石鍛冶の神秘家》は、あっという間にゲームの流れを持っていくだけの力を持っています。この採用状況からも、トーナメント参加者がいかに彼女のことを意識して今大会に挑んでいたかが見て取れるでしょう。トップ8には残れなかったものの、実に20%ものデッキが《石鍛冶の神秘家》を採用して上位進出を決めた結果となりました。

ボロスバーン使用者が3名もトップ8進出を果たしていますが、環境初陣にこういったデッキが活躍を見せるのはいつも通りのことであり、これからメタゲームが回っていく中で次第にその姿も減ってくるのではないかと予想しています。

MCQ・リッチモンド2019予選 東京 

トップ8にトロンが5つ!メタゲームを見事読みきったタイタンシフトが頂点を掴む

1位 タイタンシフト

2位 緑トロン

3位 緑トロン

4位 緑トロン

5位 ウルザソプターソード

6位 緑トロン

7位 緑トロン

8位 ボロスバーン

権利獲得者は松村 俊和

トップ16のデッキリストはこちらから

MCQ・リッチモンド2019予選 大阪 優勝デッキ

タイタンシフト

Magic Online用ダウンロード

トロンが シングルエリミネーションで半数以上を占めた中、見事優勝を果たしたのはRGヴァラクート(タイタンシフト呼びが一般的となりましたが、優勝者本人がこのデッキ名を謳っている)でした。

トロンに対して非常に相性が良いデッキで、正にこの日の優勝者にふさわしい素晴らしいメタゲームの読み切りであったと思います。このデッキのポイントや、プレイングについてなどは松村さんご本人が無料の記事を上げているので、是非そちらを読んでみて下さい(参考となった方は、是非サポート機能を利用してみましょう。当サイトとしても微力ながらサポート致しました)。

メタゲーム分析

やはり無視できないのが、実に5つものデッキをシングルエリミネーションに送り込んだ緑トロンです。大会全体を通してみると、《石鍛冶の神秘家》を使用する、もしくは《石鍛冶の神秘家》を意識したフェアデッキ(ジャンドなど)といった構図が目立っていたように感じます。

フェアデッキが目立つならば、それはつまりトロンにとって待ち焦がれた春の到来。圧倒的なまでのパフォーマンスを発揮したのにも納得です。一方《石鍛冶の神秘家》はというと、16位までに使用デッキ1つ。やはり強く意識されていたこともあり、なかなか活躍を見せることは適いませんでした。そのデッキも含め、上位デッキは全てアンフェアデッキが占めるなど、フェアデッキの梅雨明けはどこに消えたのか…。正にモダンらしい大会結果になったといえるでしょう。

トーナメントレポート~MCQ東京~

筆者も先週末、MCQ・リッチモンド2019予選に参加をしてきました。

使用デッキはジャンド

ジャンド  by NIMAME

Magic Online ダウンロード

選択理由は、やはり《石鍛冶の神秘家》を強く意識したためです(本当はタイタンシフト、もしくはトロンというフェアデッキを食う側のデッキを使いたかったのですが、残念ながらカードを調達できなかったためフェアに強いフェアデッキを選択)。

BG系のデッキをトーナメントで使うのは初めてだったため、構築やプレイングに関しては主にこちらの大木さんの記事を参考に。この記事の中にある、

素晴らしい思考!

この考え方に非常に感銘を受け、ベースはこのままに新環境に合わせて細部を調整。拘ったのは、《石鍛冶の神秘家》デッキに強い《闇の腹心》の積極採用です。

石鍛冶デッキに対して強力

事前の環境予想としては「フェアデッキ30%、バーン15%、トロン15%、ウルザ10%、墓地利用5%未満、その他」くらいのザックリとした見通しを立てていたため、墓地対策を大幅に削ることに。空いた枠は、仮想敵+@の役割を持てるカードを中心として埋めていくことに(例:台所の嫌がらせ屋はバーン以外にもミラーに強い)。除去はトロンに強い《暗殺者の戦利品》を優先しました。

さて、それでは結果はというと….

Round1 ジャンド       2-1
Round2 ウルザソプターソード 0-2
Round3 ジャンド       2-0
Round4 バントカンパニー   2-1
Round5 ウルザソプターソード 2-0
Round6 ホロウワン      1-2
Round7 ボロスバーン     0-2  
Drop
こんなはずじゃ…

4-3ドロップ…。なんとも残念な結果に終わってしまいました。

結果としては非常に残念ですが、環境予測としてはほぼほぼ正解した形に。特に、予想通り《闇の腹心》が大活躍を見せてくれたのは溜飲を下げる思いです。

敗戦は全てアンフェアデッキに対してのもの。このデッキを通して改めて感じたのですが、モダンという環境において対応型のデッキは非常に扱いが難しいですね。Round2のウルザ相手には除去を軸とした初手をキープして敗戦。バーン相手にはクリーチャーの頼りないハンドををキープして負けるなど、姿の見えない相手に対してのかみ合いの悪さが必ず生じてしまいます。私の錬度が甘いのはもちろんなのですが、平均値ではなく爆発力が求められるMCQという大会の性質上、もっと利己的なデッキ選択をするほうが間違いがないと感じました。

22日に開催される伊勢崎でのMCQには参加する予定なので、そこではその点を意識したデッキ選択が出来ればと思います。

総括

《蘇る死滅都市、ホガーク》に支配されていた夏も終わり、モダン環境はまた以前の多様性を取り戻そうとしています。

フェアデッキにとっての梅雨明けはまだ叶わない週末とはなってしまいましたが、《石鍛冶の神秘家》の研究が進むにつれてそれも変化を見せてくれることでしょう。少なくとも今の感じだと、不安視されていた再収監の心配はしなくて良さそうですね!

さて、今週末はどのデッキが勝利を収めるのか?結果が出るのがいまから楽しみで仕方ありません。

それでは最後に、今週末オススメのデッキを載せて記事の締めくくりとしたいと思います。

今週末オススメのデッキ

環境初期はお任せ!

先週末も活躍を見せたボロスバーンです。苦手とする青白コントロールは、メタゲームがはっきりとした形を見せるまでは苦戦を強いることが予想されます。先週末の活躍によって多少ガードがあがる可能性はありますが、まだまだ賞味期限は切れていないでしょう。《石鍛冶の神秘家》相手にも、本体を焼いてしまえば《殴打頭蓋》が登場するまでにゲームを終わらせることが出来ますので不利ではないですよ。プレイングなどについては、こちらBIG MAGIC所属プロのリュウジさんお記事を参考とするのをお勧めします◎

 それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう!

Enjoy MAGIC!!!!!

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