【翻訳記事】モダンホライゾンが加入した最初のモダン環境

Modern
Modern翻訳NIMAME
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Written By Riley Knight

(原文はこちら)

ChannelFireball: For The Best Card Game Content

 (Channel Fireball)

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モダンはこれから開催される多くのイベントで中心的な役割を果たすようになります。そして、私はMTGブロードキャスターとして、このフォーマットの最新の動向を追い続けています。

モダンホライゾンが加入してからまだ間もない(2019/6/15現在)ですが、このエキスパンションは既にモダン環境に大きな影響を与えています。

それでは、早速結果を出しているカードについて説明していきましょう。

灼陽大峡谷とその仲間達

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地平線の梢》と同じ効果を持った対抗色ランドが環境に即座に影響を与えたとしても、誰も驚きはしないでしょう。

地平線の梢は登場した当時から人気があり、特にアグレッシブなデッキで積極的に採用されてきました。また、そのサイクリング能力(ドロー変換能力)のためだけに無色デッキでも多くの採用が見られます。

対抗色5種のサイクリングランドを上手く活用できるよう、既存のアーキタイプのマナベースには更なる施行が必要となるでしょう。

Mono-Red Phoenix by B1gDan

Lands14 x Mountain (343)3 x Sunbaked Canyon Creatures4 x Arclight Phoenix2 x Bedlam Reveler4 x Monastery Swiftspear4 x Soul-Scar Mage Spells4 x Faithless Looting1 x Finale of Promise4 x Forked Bolt4 x Gut Shot4 x Lava Spike4 x Light Up the Stage4 x Lightning Bolt4 x Manamorphose   Sideboard3 x Abrade3 x Blood Moon1 x Ravenous Trap2 x Rending Volley1 x Shatterstorm2 x Shrine of Burning Rage3 x Surgical Extraction

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灼陽大峡谷のおかげで、この【アークライトフェニックス】デッキは青いカードをプレイすることなく、必要枚数のドロー手段を手にしたようです。信仰無き物あさり魔力変舞台照らし、そして灼陽大峡谷。この17枚の土地構成は、伝統的な【イゼットフェニックスデッキ】に対して優位性を持てるよう挑戦的に組まれています。

また、他のドローランドも幅広いデッキで1~2枚採用されているのが見受けられますが、決して手放しで採用するべきでありません。

この土地から受けるダメージは決して小さなものではなく、あなたが積極的なゲームプランを持ったデッキをプレイしていないのであれば、そのダメージが大きく積み重なって敗北に繋がってしまうでしょう。今後も、決してこの傾向は変わらないということを覚えておいてください。

イーオスのレンジャー長と発掘

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イーオスのレインジャー長への奇妙な賛辞は、単純なレインジャーよりもややこしい能力になっていることから来ています。

レインジャー長は、なぜ単純なレインジャーよりも良い仕事をしないのでしょうか?

「事務処理や官僚主義の仕事が多すぎるの?」ー(冗談です)ー

いずれにせよマナコストが減ったことは大きな意味を持ち、しばらく見かけることのなかった【Esper Death’s Shadow】を大きくパワーアップさせました。

Esper Death’s Shadow by jessy_samek

Lands3 x Flooded Strand2 x Godless Shrine1 x Hallowed Fountain1 x Island (335)3 x Marsh Flats1 x Plains (331)4 x Polluted Delta1 x Swamp (339)2 x Watery Grave Creatures4 x Death’s Shadow2 x Gurmag Angler2 x Jace, Vryn’s Prodigy // Jace, Telepath Unbound3 x Ranger-Captain of Eos3 x Snapcaster Mage2 x Street Wraith Spells1 x Dismember3 x Fatal Push2 x Inquisition of Kozilek1 x Lingering Souls3 x Path to Exile1 x Silent Clearing3 x Stubborn Denial2 x Teferi, Time Raveler4 x Thought Scour4 x Thoughtseize2 x Unearth   Sideboard1 x Ceremonious Rejection2 x Disdainful Stroke1 x Fatal Push1 x Kaya’s Guile3 x Leyline of the Void1 x Lingering Souls1 x Path to Exile2 x Rest in Peace2 x Stony Silence1 x Stubborn Denial

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レインジャー長が持っている能力は、どれもこのデッキにとって大きな価値を持っています。

デッキから好きな1マナクリーチャーを探してくることが出来るチューターであり、3マナ3/3のスタッツを持ったクリーチャーであり、また、自らを犠牲にするもうひとつの能力は多くのゲームで効果的に作用するでしょう。

レインジャー長を相手のアップキープに生け贄に捧げることで、至高の評決風景の変容を唱えることを防ぎ、ゲームを決定付ける一撃を与える時間を作り出すことが可能になります。これは、対コントロールやコンボデッキに対して決定打となりえる非常に重要な事柄です。

このリストでは、他のモダンホライゾンのカードも採用をされています。

無声開拓地は素晴らしい追加の選択肢であり、ケイヤの手管は柔軟で優秀なサイドボードカードです。これらの加入も非常に刺激的ですが、やはり《発掘》が使えるようになったことに興奮を隠せません!これは通常《死の影》の追加枠となるだけですが、均衡したゲーム(瞬唱の魔道師を発掘→発掘フラッシュバック→レインジャー長→ 死の影をサーチ!)においても十分な価値を発揮することができます。

最後に、イーオスのレインジャー長はHumansでも採用されています。

貴族の教主を連れてくることで追加のマナソースを補給したり賛美を発動させることが出来ますし、より強力なボードを作るために教区の勇者を連れてくることも出来ます。また、キャスト制限能力はこのデッキにおいても非常に効果的に働くに違いないでしょう。

優秀な能力と十分なスタッツ。どうやら、イーオスのレインジャー長のカードパワーは本物のようです。

否定の力、大魔道師の魔除け、マグマの陥没孔

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私たちは皆、否定の力がモダンでその存在感を示すであろうことを予測していました。

特に、アンフェアなデッキと対峙した際に否認をピッチコストで唱えることが出来るのは非常に効果的でしょう。

このカードは非常に良いバランスで作られており、《意志の力》がレガシーを定義しているようには、モダン環境を大きく変えることはないでしょう。

しかし、否定の力大魔道師の魔除けのような魅力的なパートナーを持っています。

このカードは厳しい色マナ供給を必要としますが、それが解決できるならば、強力な見返りを与えてくれます。《大魔道師の魔除けの魅力》は多くの事をこなすことが出来、そしてそれはモダンのような広大なフォーマットにおいて大きな価値を持ちます。

このカードは、既にいくつかの種類のデッキで採用されているようですが、その中でもいまのところ私の一番のお気に入りは【Blue Moon】です。

Blue Moon by thepensword

Lands3 x Flooded Strand7 x Island (335)1 x Mountain (343)1 x Prismatic Vista4 x Scalding Tarn1 x Spirebluff Canal2 x Steam Vents2 x Sulfur Falls Creatures4 x Snapcaster Mage4 x Thing in the Ice // Awoken Horror1 x Vendilion Clique Spells1 x Abrade2 x Archmage’s Charm2 x Blood Moon1 x Burst Lightning3 x Cryptic Command4 x Lightning Bolt2 x Magmatic Sinkhole2 x Narset, Parter of Veils4 x Remand4 x Serum Visions1 x Spell Pierce4 x Opt   Sideboard1 x Abrade2 x Anger of the Gods1 x Ashiok, Dream Render1 x Ceremonious Rejection2 x Dispel1 x Engineered Explosives1 x Flame Slash2 x Force of Negation2 x Relic of Progenitus1 x Spell Snare1 x Surgical Extraction

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一部のデッキではメインから《否定の力》を採用していますが、これは十分正当化することが出来るでしょう。

このカードをメインから採用するべきか、サイドボードに抑えておくべなのきかは非常に難しい問題ですが、【トロン】のようなインパクトのある非クリーチャー呪文を中心としたデッキへの重要性を考えると、75枚のどこかに《否定の力》を採用することは良い考えでしょう。

一方、大魔道師の魔除けはメインの1ゲーム目において最適なカードです。

アグレッシブなデッキに対しては、《教区の勇者》や《死の影》のようなカードを奪い取ります(たとえ対象となるクリーチャーがいないデッキ相手でも、精力の護符や探検の地図等にも対応可能です)。

ゲーム展開の遅いデッキに対しては、2ドローモードでアドバンテージ差をつけることが出来ます。

そして、どんなデッキに対しても3マナの確定カウンターとして運用することが可能なのです。

放逐は決してプレイアブルなカードではありませんが、謎めいた命令の柔軟性はそれを強力な能力として運用可能にしました。そして、大魔道師の魔除けもまた、取り消しをプレイアブルな能力として運用することを可能にするでしょう。

最後に、このデッキをプレイする際はマグマの陥没孔を追加することを忘れないようにしてください。

青赤コントロールは従来、《噴出の稲妻》で高タフネスのクリーチャーに対応してきました。しかし、マグマの陥没孔を手にしたことで、今ではたった1マナでグルマグのアンコウから​悪斬の天使といったカードまで対処することが可能になったのです!

これは想像している以上に重要なことであり、探査という優秀な機能を取り入れないなとは愚かな選択であると言えるでしょう。

蘇る死滅都市、ホガーク

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最後に、墓地の中に眠るアバターに注意を向けましょう。

《蘇る死滅都市、ホガーク》は、他のどのカードよりもモダンフォーマットに大きな影響を与えました。この信じられないほど奇妙な新しいカードは、【Bridgevine】を原型としたデッキに居場所を見つけました。

8/8トランプルを繰り返し戦場に登場させるのは強力な動きであり、このデッキの墓地を肥やすためのサポートは、ホガークが何度も何度も何度も何度も何度も蘇ることを可能にします。

Hogaak Bridgevine by Niedzwiedz

Lands4 x Blackcleave Cliffs4 x Blood Crypt4 x Bloodstained Mire1 x Godless Shrine4 x Marsh Flats1 x Polluted Delta1 x Swamp (339) Creatures4 x Bloodghast4 x Carrion Feeder4 x Gravecrawler4 x Hogaak, Arisen Necropolis4 x Insolent Neonate4 x Stitcher’s Supplier4 x Vengevine   Spells4 x Altar of Dementia4 x Bridge from Below4 x Faithless Looting1 x Necrotic Wound Sideboard2 x Ingot Chewer4 x Leyline of the Void2 x Necrotic Wound1 x Boggart Shenanigans2 x Silent Gravestone4 x Wispmare

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このリストで最も魅力的に感じるのは、それぞれが異なった、様々なアプローチの仕方をしたホガークデッキが存在しているということです。

発掘パッケージを採用しているリストもあれば、墓地を埋める為の1マナクリーチャーをオールインしているリストもあります。また、出来る限り早く、かつ確実に”go off”しようとしているリストもあります。しかし、その構築に関係なく、どれもみな目指すところは同じです。

ーホガークを出来るだけ早く、そして確実に戦場に登場させるー

これは、墓地を早い段階から肥やし《復讐蔦》や《ホガーク》のような、ゲームに大きな影響を与えるカードを埋葬することで実行されます。

《臭い草のインプ》の発掘や《恐血鬼》の復活など、このデッキにはモダンで古くから用いられている多くの墓地シナジーもありますが、《屍肉喰らい》と《墓所這い》のコンボのような新しいテクニックも加わりました。

ホガークは、デッキ内の全てのカードと(多かれ少なかれ)相乗効果を発揮します。

狂気の祭壇は、ホガークと組み合わせることで【Bridgevine】デッキにもう一つの勝利条件”Plan B”を与える重要なキーカードです。

ホガークと何枚かの黄泉からの橋が揃うと、祭壇で8/8を生け贄に捧げ、ゾンビを生み出し、そしてホガークを再登場させるための餌(と追加の橋)を探し出すことが出来ます。これを、あなたの対戦相手のライブラリーを削りきるのに十分な数のゾンビが揃うまで繰り返せば良いのです。

このデッキに出来うる全てのパターンをここで網羅することは非常に複雑で難しいのですが、ここで言及しておくべきいくつかの注意点があります。

墓地利用デッキであるため、墓地対策を乗り越えることには苦労を要します。その為、サイドボードには《安らかなる眠り》のようなカードに対してどれだけ準備が出来ているのかを必要とするのです。4枚の薄れ馬、飛び抜けてる?

私が(膨大な数の最近のリストの中から)Niedzwiedzのリストを選んだ理由は、この優れたサイドボードを非常に気に入ったからです。《薄れ馬》は、このデッキにとって啓蒙よりも優れた選択です – 喚起でプレイしたとしても、《復讐蔦》のトリガーとなることを忘れないで下さい!新戦力の悪ふざけさえ、走って逃げて行きます!

しかし、先述したようにホガークデッキには非常に多くの異なった構築が見られ、その内のいくつかのデッキには古くからお気に入りとして使われているカードや、モダンホライゾンの新しいカードが採用されているものもあります。

精神の掻き寄せ搭載歩行機械、さらにはリックス・マーディの歓楽者を採用しているデッキまで姿を見せています!今後数週間で、このデッキがどのように「最高のバージョン」へと変貌していくのか、非常に楽しみで仕方ありません。

 予想通り、モダンホライゾンは既にモダンフォーマットへと大きな影響を与え始めています。そして、これらはまだほんの始まりに過ぎません。

MagicFest DallasやMythic Championship IVのようなイベントに備え、世界中のプレイヤーがこれらの新しいカードを限界に達するまでテストをしていきます。

注目を集めるモダンのイベントが速やかに私達の思考を圧倒していきますが、Bachman Turner Overdriveの言葉を借りると

すごいのはこれからだ!こんなのはまだ序の口さ!」

 Translated by NIMAME) 

激動のスタンダードシーズンもそろそろ落ち付きを見せ、間もなく本格的にモダンシーズンが幕を開けようとしています。

モダンホライゾンが発売されてからもまだ間もないですし、これから想像もしていなったようなデッキやコンボが誕生していくのかと思うと楽しみで仕方ありませんね!

それでは皆様、また次の記事でお会いしましょう!

Enjoy MAGIC!!!!!

*MTG Diggingでは、随時ご要望をお待ちしております。 こんな題材が欲しい、この記事を翻訳して読みやすくして欲しいといった希望がありましたらお気軽にご相談下さい*

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