どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。
今週はアリーナでアモンケットリマスターがリリースされたっすね。俺は《思考囲い》とか《集合する中隊》が使ってみたかったので、課金してパックを剥こうとしたら、間違えてM21を買ってしまいなんともトホホな週末を過ごしております(しかもM21のカードはほとんど持っていたため20ジェム連発でした)。
これから少しずつ古いセットもアリーナに追加されていくと、ヒストリックも面白くなりそうですね。ということで今回はヒストリックを扱おうかとも思いましたが、スタンダードが猛烈に面白いので、今回はそちらを優先することにしました。
では今回のデッキはこちら。
スゥルタイランプです。
このデッキ面白いんですよね。いくつかのカードが禁止されたことによって環境の対処しづらいカードが減り、それによりしっかりボードコントロールをすることを狙えるようになったデッキで、一応ランプって書いてますが、コントロール寄りのデッキですね。
今回ご紹介するのはSCGで勝ったリストを参考にしており、それをちょっといじった形です。このデッキはフリースロットが多いのでいじれる幅も大きい上に、少しいじるだけでデッキの対応力がガラッと変わるのでとっても触り甲斐のあります。
このデッキを選択するメリット
とにかく対応力が高いって点が一つです。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を使えるカラーの中で、《時を解す者、テフェリー》が退場した現状では、トライランドも与えられていないバントは選択するメリットが少なく、除去やハンデスにより対応力が高いのはスゥルタイ。エレメンタルで押し付けが強いのはティムール。そこに非ウーロデッキで押し付けの強いアドベンチャーとゲームスピードの早いラクドスサクリファイスや赤単が追随する形ですね。
後はハンデス+マナ加速+フィニッシャーという流れが決まると多少不利な相手であろうと構わず圧倒できるというデッキパワーの高さは魅力です。
カード選択について
いつも通り、解説が必要かなってカードのみ解説します。
《ハイドロイド混成体》
自分より重たいデッキに対してはあまり強くないカードです。盤面への影響力が低いので、早いデッキ相手に対しても強くない場合が多いです。じゃあ何に強いのかっていうと、カウンターを構えるデッキ相手に強いので、ミラーマッチはゲーム展開次第で強いです。
しかし、マナ加速がしっかりされていないと強くないことと、このデッキが苦手なデッキ、ティムールアドベンチャーやティムールエレメンタルにことごとく弱いカードなので必要最低限の採用にしています。
《戦争の犠牲》
ハマれば強い。その代わり打ち所が難しいカードであり、ケアされながら動かれると打ち所がなくなってしまうカードでもあります。正直、それなりにこのカードを使うデッキが増えてくるとガードが上がり、《冷気の疾風》をはじめとしたカウンター及び疑似カウンターが増えてくると弱くなってしまうカードですね。
もうかなり弱くなり始めているカードですが、《世界を揺るがす者、ニッサ》には非常に強いのでメインには最低限の2枚採用。
《精霊龍、ウギン》
過去の実績から非常に強力であることは間違い無いのですが、とはいえ、重たい上に、無条件でパーマネントに触れるわけでも無いので、現環境では手放しにどんな相手に対しても強いカードではありません。では、どんなデッキに対して強いかというと、エレメンタルやサクリファイスデッキのように盤面のクリーチャーや他パーマネントとシナジーを組んでアドを取りにいくデッキに対して特に有効で、他にも盤面を処理しつつ、マナ加速しつつ、早いターンで展開できればアグロにも有効です。
盤面を処理しつつ、マナ加速しつつ、早いターンで展開できればだけどね。ですが、そういう展開はそこまで多くは狙えないので、メインに1枚の採用。特定のデッキにはこれがクリティカルなので(しかも苦手なエレメンタルに有効)、サイドに1枚。
《取り除き》
普通に強いカードですが、ミラーマッチでは特に対象が多く、強いです。《ハイドロイド混成体》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《覆いを隠す者、ナーセット》《世界を揺るがす者、ニッサ》によるクリーチャー化した土地など、黒の代表的な除去《無情な行動》より対象が多いので、気持ち多めに採用することをオススメします。
《絶滅の契機》
使ってみたら思ったよりすごく強かったカード、というかこういう使い方があったのか、とデッキを触って感じました。このカードはこのデッキのようにそれなりにボードコントロールができつつ、攻め気もそれなりにあるデッキだと非常に強く、相手の盤面に奇数、もしくは偶数のマナコストのクリーチャーが偏るようにコントロールしていき、集まったらアドを取る。というのが一番狙いたい使い方ですが、それ以外でも相手のクリーチャーが一体しかいない場でも、無条件に追放できるなら4マナはそこまで法外に高いコストでは無いです。
また自軍にクリーチャーがいる場合、相手だけ盤面崩壊をさせることもちょこちょこありますが、それをやっちゃうとさすがに脳汁が出過ぎて癖になってしまうので、過度なアドバンテージとテンポを取るのは禁物です。
ちょっとしたコツ・注意点
自分の《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に《取り除き》
ミラーマッチでちょこちょこある現象ですが、《絶滅の契機》などでこちらの《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が追放されてしまう時に、自分の《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に《取り除き》を撃って追放を回避することは選択肢として持っておきましょう。
後半戦にグダって相手に攻め手が不足している時は、《取り除き》を撃っても、また次のターンに《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が場に戻ってくるなら(次のターン召喚酔いにかかるものの)除去を打ち消しているのとあまり変わらないので。
苦手なデッキ相手には早いターンに押し付け
このデッキの良さとして、ハンデスからのマナ加速で大きいアクションを通せれば多少の不利を覆せるので、そういう攻め手を狙うことも時にはある、というか結構多いことを覚えておきましょう。
最後に
大体いつもどの環境でも俺は気に入ったデッキが一つくらいはあるのですが、今回はそれに加えて割と得意なデッキなようで、それなりに不利マッチやミラーマッチを制すことができています。恐らくハンデスによる前方確認ができることによって、本来相手の手札予測に割いていた労力を純粋な最大リターンを求める方向にシフトできていて、それがプラスに働いているようです。
多分、俺は相手の手札予測が苦手なのかもしれないな。色々不必要なケアをしていたり、ケアしなくてはいけないところをケアできていなかったり、そのあたりの優先順位がキチンとしてなさそうなので、それが少なくて済むこのデッキは相性がいいのかもしれません。ま、仮説ですが。
ということで今回はこのデッキにハマりすぎて、ヒストリックはおろか、スタンダードの他のデッキも珍しく全然さわれてません。あまり極端なことはよくありませんが、何事も一回極端に振ってからの方が調整しやすいってのも真です。うだうだ言いましたが、要は今日もマジックが楽しいということです。
皆さんも楽しんで参りましょう。
それでは、ありがとうございました。またね。
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