【モダン】ハンマータイムがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!【デッキガイド】

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どもっ。MTG DiggingのNIMAMEです。

一瞬のうちに冬休みが終わったかと思えば、正月ボケも治らぬままに、一都三県は二度目の緊急事態宣言に突入。本当の意味での冬明けは、一体いつになることやら。

さて、新弾となるカルドハイムの発売も来月に迫り、新カードの情報もちらほら流れる時期になりました。最近の流れを汲み、またまた下環境も揺るがすようなとんでもカードが登場するのか。はたまた、反省(?)を生かしてパワーインフレの落ち着きを取り戻すのか。どちらに転んだとしても、新たなシステムやカードとの出会いはいつも、胸躍るものであります。

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個人的には、挑戦的な姿勢は崩さないでくれると嬉しいなと思っていますが。

さて、前回アナウンスした通り今回はナウなデッキの紹介です。

いまをキラめく新鋭気鋭、『ハンマータイム』をご賞味あれ。

ハンマータイム

このデッキが目指すところは、至極単純。ハンマー握った超ド級クリーチャーの一撃を、対戦相手の顔面にひた叩き込む。それだけです。まあ、そう言ってしまえば簡単に聞こえるのですが、当然ながら大いなる力を手にするには、それ相応のコストがかかるわけで。

デッキリスト | 晴れる屋

装備に8マナを要する、このスーパーウェポン。このコストを踏み倒して、最速2ターンKill(基本は3~4ターン)を目指していこうぜというのがデッキのおおまかなコンセプトとなっています。

リンク:おそらく最初期のモデルが、こちら。信仰なき物漁りが使えたのが懐かしいですね。)

では、そのプランを完遂するためのメンバーたちを紹介しましょう。

デッキ構成

✅軸となるカード

まず、デッキの核となる装備コスト踏み倒しを担当する二枚。このどちらかが無ければ、たちまち機能不全に近い状態へと陥ってしまうため、初手の判断はかなり厳し目に行うことを推奨します。このデッキに限らず、現代マジックは「初手の判断=ゲームの勝敗を大きく左右する」といっても過言ではないので、普段からそれを念頭においてプレイすると良いかと思います。

《コーの装具役/Kor Outfitter》[ZEN] 白C

以前よりも見かける機会が少なくなったカードです。痒いところに手を届かせてくれる1枚ではありますが、もし採用するなら1枚程度に抑えることをお勧めします。このデッキが目指すゲームレンジにはそれほど重要ではなく、単体の弱さのほうが際立って感じます。枠を争うのが《ルーンの与え手》であり、こちらの方が明確に貢献度が高い。

✅再現性を高めるカード(サーチ担当)

キーカードである、《巨象の槌》含む装備品を安定して供給するカードたち。これら二種、計8枚の構成により、各装備品の枚数を実質水増し。安定してプレイすることが可能となっています。さすがにこれだけの枚数がそろっていれば、安定してゲームプランを遂行することが出来ます。

✅各種装備品

デッキ名を冠する《巨像の槌》に加え、《頭蓋囲い》《影槍》各1枚というのが基本的な構成です。ゲームの展開によっては、《巨像の槌》よりも他二種を優先してサーチする場合もあります(たいていは、既にハンマーをもっている場合ですが)。後者二枚に関しては装備コストを支払ってプレイこともままありますので、特に《墨蛾の生息地》をプレイしているときは意識しましょう。

見かけたり、見かけなかったりするカード。個人的に《速足のブーツ》はやりすぎかなと思っています。《楽園のマントル》に関しては、後述するマナ基盤の項で言及します。

✅脇を固めるカードたち

《メムナイト》3枚、《羽ばたき飛行機械》4枚、《ミシュラのガラクタ》4枚は、最近どのリストを見ても固定パーツとなっている部分です。稀に《メムナイト》4枚の構成となっているものも見かけますが、そちらは更なる速度を求めたチューンが施されたものとなっています。《ルーンの与え手》がフリースロットと考えられる部分ですが、ぼくは4枚採用することを推奨します。

ほか、フリースロットの候補としては《メムナイト》4枚目、《バネ葉の太鼓》4枚目、《速足のブーツ》《コーの装具役》《発掘》など。

✅マナ基盤

土地は計20枚。内訳として《神無き祭殿》1枚、《墨蛾の生息地》4枚、《無声開拓地》4枚、《フェッチランド》6枚、《平地(冠雪でもどっちでも、好きなイラスト選べ!)》5枚の構成が一番しっくり来ています。《フェッチランド》は《平地》をサーチできれば何でもいいので、種類にこだわらず手持ちのカードと相談しましょう(もちろん、万一のリスクに備えて分散できればそれに越したことはありません)。

アーティファクトカウント兼、マナ加速の役割を担うスロットです。《楽園のマントル》は0マナであることと、《純鋼の聖騎士》のドロー誘発、サーチ先とすることが出来る利点はありますが、《バネ葉の太鼓》のほうがより優先すべきだと考えています。1ターン目に《メムナイト》+《楽園のマントル》+他1マナのアクションなんて初手を経験すれば、自ずと答えは見えてくるかと思います。

豆知識

・《フェッチランド》は《ミシュラのガラクタ》と組み合わせることでより価値を増すため、むやみやたらに優先してプレイしないよう、注意して下さい。

・トップ条件を考え、《無声開拓地》の利用には十分注意しましょう。妖怪1マナ足りないマンにならぬよう、上振れした場合の展開を意識して下さい(石鍛冶+1マナ勝利条件とかは、常に頭の片隅に)。

・『感染』同様、《墨蛾の生息地》は最強の土地です。《巨像の槌》を握れば一撃KOですし、《頭蓋囲い》を装着しての毒殺もままあります。また、ワンポイントとして《巨像の槌》を装備した場合は飛行が失われることに注意しましょう。敵として対面した際は、これでワンチャンス拾える可能性もあったりします(結構、みんな忘れています)。

✅サイドボード

《夢の巣のルールス》1枚、《思考囲い》4枚、《オーリオックのチャンピオン》4枚、《真髄の針》2枚、《虚無の呪文爆弾》2枚、《発掘》2枚。これが、ぼくが基本としている15枚です。ただし全てのデッキに共通することですが、サイドボードはメタゲームに合わせて柔軟に選択をしましょう。この構成はMO上でよく見かける『ベルチャー』や『The Spy』を代表するオールイン系のコンボデッキと、厳しい戦いを強いられる『死の影』デッキを主に見据えて選択しています。

ほか、候補としては《レオニンの遺物囲い》《致命的な一押し》《流刑への道》《トーモッドの墓所》《強迫》《解呪》《ブレンタンの炉の世話人》《防御の光網》など。

現在ならば、ミラーマッチを見据えて除去呪文を採用するのが吉となりそうです。また、リアル大会ならば《真髄の針》は重要度減ですね(オールイン系は数が少ないため)。

マリガンについて

このデッキの肝ともいえる、マリガンの判断について。基本的には《シガルダの助け》or《純鋼の聖騎士》がある初手をキープしましょう。パッと見、キープできそうな手札(なんとなく展開できる手札)はよくあるのですが、心を鬼にし、勝利条件をしっかりと見据えて取捨を行ってください。もし《巨象の槌》がいくら集まろうが、補助するカードがなければ絵に描いた餅に過ぎません。

✅ケース1 キープorマリガン?

《シガルダの助け》が重なっていることはネックですが、文句なしのキープ。”補助+サーチ+装備先”と、必要なものがすべて揃っています。《シガルダの助け》→《石鍛冶の神秘家》→《墨蛾の生息地》で3Killハンマーシュート完遂です。

✅ケース2 キープorマリガン?

こちらはマリガンです。《メムナイト》《バネ葉の太鼓》《鋼打ちの贈り物》と一見ロケットスタートに見えますが、補助カードがない限りそれらは絵に描いた餅です。このデッキは往々にしてこういった初手がくるので、ふんわりと流されない強い心をもちましょう。

✅ケース3 キープorマリガン?

難しいですが、ぼくはキープの判断をします。土地が伸びなければ厳しい展開となりますが、必要なパーツはすべて揃っています。2ターン目に土地を引ければ大爆発が見込めます。

✅ケース4 キープorマリガン?(ダブルマリガン後)

キープし、聖騎士を2枚ボトムに送ります。このデッキは”補助+ハンマー+装備先”の3点セットが揃っていれば勝てるデッキなので、ダブルマリガンのビハインドくらい十分に覆すことが出来ます。ケース2のような手札をキープするよりも、よっぽど勝利に近い形ですよ。

以上。

さて、このデッキを扱ううえでひと言。

「決して、マリガンを恐れるな!」

サイドボーディング

あくまで1プレーヤーの考えとして、参考にしてください(正確性は保証しません)。同じアーキタイプのデッキであっても、相手が変われば対応も変わります。まあ、とはいえこのデッキのサイドボードは明確に仮想敵が設定されているので、ほかに比べるとそう難しくはないかもしれません。

✅『ウーロパイル』

モダンに迫る《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の躍動 | 記事

IN:《思考囲い》4枚

OUT:《メムナイト》2枚|《影槍》1枚|《バネ葉の太鼓》1枚

《影槍》と、《レンと6番》に弱い《メムナイト》をOUT。それに伴い《バネ葉の太鼓》も1枚減らしています。《虚無の呪文爆弾》を入れたくなるところですが、ロングゲームは望むところではないので見送り。《思考囲い》も4枚は必要ないかもしれません。

✅『死の影』『赤黒ミッドレンジ』

IN:《オーリオックのチャンピオン》4枚|《発掘》2枚

OUT:《メムナイト》2枚|《バネ葉の太鼓》3枚|《鋼打ちの贈り物》1枚

嵐のように除去が飛んでくる消耗戦となるため、トップデッキして弱い《バネ葉の太鼓》をOUTしています。サイド後は《オーリオックのチャンピオン》が非常に有効ですが、相手の《コジレックの帰還》には重々注意しましょう。出来れば《シガルダの助け》からスタートしたいマッチアップです。

✅『オボシュレッド』『青赤果敢』

IN:《オーリオックのチャンピオン》4枚

OUT:《メムナイト》2枚|《バネ葉の太鼓》2枚

《溶岩の投げ矢》に弱い《メムナイト》をOUTします。一たび《巨象の槌》を装備すれば除去する手段のないデッキのため、わりかし優位にゲームを運ぶことが出来ます。サイド後は《オーリオックのチャンピオン》が鬼神のごとき強さを発揮します。

✅『原子のタイタン』

IN:《思考囲い》4枚

OUT:《ルーンの与え手》2枚|《頭蓋囲い》1枚|《メムナイト》1枚

早期の決着を目指しましょう。緑白型が使ってくる《流刑への道》は確かに厄介ですが、自分のゲームプランの遂行を優先して《ルーンの与え手》を減らしています。

✅ヘリオッドカンパニー

IN:《思考囲い》3枚|《真髄の針》2枚

OUT:《ルーンの与え手》2枚|《頭蓋囲い》1枚|《メムナイト》2枚

《真髄の針》で指定するのは、《歩行バリスタ》と《スパイクの飼育係》。コンボを止める手段が少ないのが厳しいマッチアップですが、《思考囲い》を4枚投入するよりは自身の動きの優先を。

✅オールイン系(ベルチャーやThe Spy、トロン、ドレッジなど)

IN(候補):《思考囲い》4枚|《真髄の針》2枚|《虚無の呪文爆弾》2枚

OUT(候補):《ルーンの与え手》4枚|《頭蓋囲い》1枚|《影槍》1枚

基本的にはスピード勝負です。マナレスデッキ相手に《ルーンの与え手》は必要ありません。初手判断を特に厳しく設定し、ふんわりと負けることがないよう重々注意して下さい。

✅ミラー

IN:《思考囲い》4枚

OUT:《ルーンの与え手》3枚|《頭蓋囲い》1枚

デッキのポテンシャルが認められるようになり、今後ミラーマッチに出くわすことも多くなるでしょう。除去呪文や《レオニンの遺物囲い》を採用し、メタゲームの変化に備えておくことが必要です。

以上。

ここに載せているサイドボーディングは、あくまで僕が基本としているものです。その他、プレイなど含め意見や別の考えなどありましたら是非とも共有させてください!

最後に

冗談みたいなコンセプトデッキだな、とぼくも最初はそう思っていたのですが、いまやその強さを疑う人は少ないでしょう。先週末のMOチャレンジではTop8に4名ものプレーヤーを輩出し、主要パーツの値段も軽並み跳ね上がっております。

MTGGOLDFISHより》

特にフィフスドーンで収録されて以来(デュエルデッキを除き)再録されていない《鋼打ちの贈り物》は、その唯一無二の性能も兼ねて今後も値上がりを続けていくことが予想されます。オフラインの大会が開催される頃にはとんでもない値段となっていてもおかしくないので、気になる方は直ぐにでも在庫のある店舗を探してみることをお勧めします(スポンサーいないので、ステマでも何でもないよ!)。

まだまだ、モダンの懐の深さは計り知れないものがありますね。今後も「あっ!」と驚くようなデッキと出会えること、楽しみにしていきたいと思います。

それでは、この辺で🧐 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

よき、MtGライフをお送りください。 ばいばい

(MTG Digging:NIMAME)

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