どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。
今週末は The Arena Open・日本選手権2020が開催されます。その上、Sekappy COLOSSEUMの1次予選も11月8日まで毎日開催されており、大会目白押しとなってますね。
日本選手権は俺には縁がありませんが、それ以外の大会は積極的に出ていきたいと思っているので、今回は調整しているデッキの中で一番感触が良いデッキをご紹介します。
グルールアドベンチャーです。
インポートリストはこちら。
このデッキを使用する利点
まず、環境最有力デッキだということが挙げられます。1ターン目から先制し押し付けが強く、中盤以降にゲームを速やかに終わらせる蓋も持っており、(構成次第ではありますが)終盤に粘るカードも多く採用ができます。
なんだかんだ言っても割とオーソドックスなアグロデッキなので、構成上の弱点は抱えるものの、それでも環境トップのデッキに共通する“どのデッキとも渡り合える全能感”を持った良いデッキすね。最近のデッキらしく、直線的に攻めるだけでなく、アドバンテージを稼ぎながら、優位にゲームを進めることができますが、まあとにかく爽快感が欲しい人は手にとってもらいたいです。
カード選択について
《エッジウォールの亭主》
環境、最高の1マナのカードです。1マナで相手の除去を引っ張り出し、多くの場合テンポを取ってくれます(1マナのクリーチャーを除去するのに2マナ以上の手間をかけさせることも多いため)。もし相手に除去が足りない場合、ドシドシドローを運び、ゲームを速やかに終わらせるアシストをしてくれる最高・最上のカードであり、その上《恋煩いの野獣》の運用条件にも貢献してくれます。
《砕骨の巨人》
このデッキの数少ない除去呪文として貴重な上、カードパワーがとにかく高い。アド取れる、攻めの性能も高い。そして何より2t→3tと埋めることができるので、マナカーブが綺麗になり、この手のデッキに必要なブン周りをアシストしてくれます。こういうオールマイティなカードがそもそも単体のカードとして強い上に、デッキの基盤となる《エッジウォールの亭主》とシナジーを組んでくれているのはこのデッキが強い理由の一つです。
《カザンドゥのマンモス》
両面カードサイクルは強いカードが多いのですが、このカードは強い上にデッキとの相性がすこぶる良いです。まずこのデッキはマナフラッドもマナスクリューもどちらも勝敗に非常に影響します。なぜなら基本的には他デッキと比較してキルターンが少ないため、無駄な1ターンが命取りです。よく考えて欲しいのですが、平均キルターンが20のデッキが1ターン無駄にしてもゲーム5%を無駄にしているだけですが、平均キルターンが5のデッキが1ターン無駄にしてしまうとゲームの20%も無駄にしてしまいます。
クリーチャーであり、土地であるってことはこのデッキにおいてそれだけ強いんです。また、上陸能力によるサイズ上昇が《グレートヘンジ》の展開の補助にもなる上、《エンバレスの宝剣》とも相性がよく、とにかくデッキとのフィットがすごいカードです。
《山火事の精霊》
非常にピーキーなカードで、良くも悪くも計算を狂わせてくれるカードです。個人的にはあまり好きなカードではないのですが、とにかく《寓話の小道》《進化する未開地》が絡んだ時の上振れの幅がすごいです。1/1速攻が5/5速攻に化けるのは流石にね。。。このデッキは出来事シナジーを採用している関係で速攻持ちのクリーチャーが少ないので、その点も評価ポイントで、条件付きアンブロッカブル能力と相まって、PWを落とすのに非常に向いているカードです。
ただ、どうしても安定性が少なく、守りに回ったときにただの1/1になってしまうことが多いので、サイド後はサイドアウトの第一候補になります。
《グレートヘンジ》
ゲームの軸をずらせるカードです。このカードが強いのはこのカードが展開されるまでとその後でゲームが全く別物になる点です。それまでは相手がいかにこちらのクリーチャーを捌きつつ、自分の攻める機をうかがうゲームになることが多いのにも関わらず、このカードが展開された後はアドバンテージの概念がぶっ壊れてしまうため、このカードがある限りゲームを長引かせることイコール不利になってしまうので、相手はとにかく速やかにゲームエンドさせるしかなくなります。ローテ前にあった《実験の狂乱》の上位種と言っても良いと思います。《実験の狂乱》も場にでたら一気にゲームが変わりましたが、《グレートヘンジ》も同様にゲームを良い意味で別物してくれます。
ちなみに《エンバレスの宝剣》も別の意味でゲーム展開を一変させてくれるカードです。基本的には《エンバレスの宝剣》か《グレートヘンジ》のどちらかを良い場面で展開すれば勝ちなので、(このカードを出さずに勝つことを狙いつつも)こいつらを展開することを視野に入れつつ盤面を作っていきましょう。
《アクロス戦争》
ちょっと癖のあるコンマジですが、ミラーマッチで無類の強さを誇り、第2章の相手のみ強制アタック能力もバカにできないので、クリーチャー主体のデッキ相手には雑にサイドインして良いカードです。グルールアドベンチャーが一定の数をいる限りは絶対に採用すべきカードだと思います。
《水晶壊し》
置物破壊枠のカードで、出来事カードである《エンバレスの盾割り》と競合する枠ですが、赤形のデッキがサイド後《アクロス戦争》を取るため、《水晶壊し》を優先することをオススメします。
ちょっとしたコツ・注意点
《精霊龍、ウギン》には《グレートヘンジ》を
アグロデッキの宿命として《精霊龍、ウギン》は天敵中の天敵ですが、《精霊龍、ウギン》は《グレートヘンジ》には触れないため、こいつさえ展開できていれば別に一度盤面を更地にされてもすぐに盤面が復活するので、たとえ《精霊龍、ウギン》と言えどもひとたまりもありません。《グレートヘンジ》は《エンバレスの宝剣》と違い、クリーチャー数を必要せず、デカイクリーチャーが一体いればそれで良いので、盤面処理が得意なデッキでもケアするのは骨が折れます。
ブン周りに依存しすぎない
1t目に出した《エッジウォールの亭主》で毎ターンドローしまくったり、4t目に上陸を二回誘発した《カザンどぅのマンモス》で16点パンチを打ち込んだり、このデッキには無数のブン周りルートがあります。しかし、このデッキは別にブン回らなくても普通に綺麗なマナカーブで回ればそれで十分環境トップクラスの性能があります。
寧ろ、ブン周りを狙って「土地さえくれば、、、」みたいなハンドでギャンブルすることはあまりオススメしません。ブン周りのルートを過度に狙うと寧ろ勝率が下がります。基本は無難に回しつつ、ブン周りのルートもできそうなら狙うくらいが良いです。
最後に
俺個人としてはミッドレンジデッキやコントロールデッキが特に好きなのですが、MTGが上手くないため、アグロの方が格段に勝率が高く、結局アグロもミッドレンジもコントロールも同じくらい好きになってる現状です。
環境に強いデッキがあるとき以外はアグロの優先度が低いため、アグロが強い環境はそれはそれで新鮮で楽しく、それなりに勝てもするため丁度大会が多いタイミングでアグロが強いのは助かります。結果が伴うかどうかは分かりませんが、楽しみつつ頑張るとします。
大会に出る方は共に最善を尽くしましょう。
それでは、ありがとうございました。またね。
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