『基本セット2021』カードレビュー【所感としては、こんな感じです】

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どもっ、NIMAMEです。

最近はもっぱら、下環境ばっかり遊んでいます。

環境も激変しそうなので、来月からはスタンダードにも熱を出します(たぶん)

さて、週末にはオンラインで『基本セット2021』が実装。

前回に引き続き、ピックアップした気になるカードについて「あれや、これや」と超個人的視点で語っていきたいと思います。お手柔らかに、どうぞ

基本セット2021カードギャラリー(MTG公式サイト)

https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/core-set-2021

最初の印象は「従来の基本セットよりもインパクトが強いカード多め」

先述したとおり、”スタンダード環境は大きく変化する”という予想をしています。

👉評価基準

▪A:環境を左右するような活躍を期待するカード(例:自然の怒りのタイタン、ウーロ・時を解す者、テフェリーなど)

▪B:構築シーンで広く活躍を期待するカード(例:厚かましい借り手・悲哀の徘徊者など)

▪C:可能性のあるカードや、ニッチなアーキタイプを構成するカード(例:予言された壊滅・立派な騎士など)

*カード評価は「スタンダード基準」です。

(例)は結構適当なんで、何となくの参考にしてください。笑

File:MTG (W).svg - Wikimedia Commons

アグロデッキが復権するのではないかと期待しています。

A評価

”該当なし”

活躍の場面が限定されるカードが多い印象です。

B評価

久しぶりにスタンダードへと舞い戻った《悪斬の天使》。

当時は猛威を振るったが、現代では(主力としては)ちょっと力不足な印象…とはいえ、サイドボードとしては優秀です。

主力カード選定時に大切なのは、”環境を定義するカードに対して有効”かどうか。

《時を解す者、テフェリー》《エルズペス、死に打ち勝つ》が猛威を振るっている間は、Cip能力なきカードへの評価は大きく下げざる負えません。

《バスリ・ケト》《歴戦の神聖刃》は、『白アグロ』待望の新戦力。

そろそろ一線級のデッキとして活躍できる駒が揃ってきたのでは?4マナの選択肢としては、《光明の繁殖蛾》よりも《バスリの副官》を高評価(テフェリーへの耐性は重要!)

《天界の語り部》は、コントロールミラーのサイドボードとして《竜使いののけもの》のような使い方をされそう(もちろん、『ソウルシスターズ』での活躍も期待大)。

C評価

《群れを導くもの》を軸とした『わんわんデッキ』が誕生したらハッピーすぎる。

あながち冗談ではなく、ちゃんと成立しそうな香りあり。

《九つの命》は、すでに”ジョニー”たちによる怪しげなコンボ案が噴出している。

Blue - MTG Wiki

面白いカードが多く、プレーヤーの構築力が試されそうな印象。

A評価

時の支配者、テフェリー

”MTG史上初”となる、相手のターンにも能力が起動できるプレインズウォーカー。

「さすがテフェリー!」と手放しでほめたいところではありますが、能力はいたって地味。本当に強いのかどうか、少し疑問が残ります。

未知なる可能性への期待も込め、この評価。

1枚で勝てるカードではないため、採用は2枚程度に落ち着きそうですね。相方には、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》がぴったし。

B評価

《選択》は、言わずもがな。

今後もスタンダードの定番カードとして定着してくれそうなのが嬉しい。

《不連続性》と《トレイリアの大魔導士、バリン》は、どちらも非常に面白いカード。

《時間停止》がイマイチだったため、《不連続性》が脚光を浴びるか否かは、自ターンのコスト軽減がカギを握る。《トレイリアの大魔導士、バリン》の相方として真っ先に思いつくのが、《深海住まいのタッサ》。『青白ブリンク』の復権あるか?

《嵐翼の精体》は、主に下環境を見据えての評価です。

C評価

アドバンテージ厨大歓喜のドローソース2種。

スタンダードでは、『イゼットフェニックス』での活躍に期待。《約束の終焉》からのキャストに成功すれば、”脳汁爆発”間違いなし‼(テフェリーとナーセット…)

《謎変化》《幽体のこそ泥》は、『青赤テンポ』の登場に期待枠。

能力たっぷりな《崇高な天啓》はロマンの塊だ!

File:MTG (B).svg - Wikimedia Commons

構築欲をそそられるカード多数。

紹介するカードを厳選するのが大変だった。

A評価

”該当なし”

《虐殺のワーム》で迷ったが、冷静に評価すると少し強い《虐殺少女》かな。

B評価

癖のあるカードが勢ぞろい。

《帆凧の掠め取り》の加入によって、『白黒人間』が脚光を浴びる可能性高し!

非常に高スペックな《盗賊ギルドの処罰者》だが、どこまでも相手任せになるのが厳しいところ。構築級の「ならず者」が少ないのと、ウーロの脱出に弱いのがマイナス点。

《魔王の器》と《銀打ちのグール》は、どちらも非常に構築欲をそそられるカード。

どう悪用するか、いまからワクワク。まずは、《死住まいの呼び声》《夢の巣のルールス》あたりから試してみたい。となると、ベースは『ラクドスサクリファイス』かな?

C評価

C評価としたものの、どれも活躍の可能性十分。

《取り除き》や《死に至る霞》を見ると、今後も”プレインズウォーカー推し”の流れが続いていくことが予想される。時代も変わったものだ。

評価外としたが、《不気味な教示者》の再録には心底ビックリした!

Red - MTG Wiki

パッと見のイメージは、今回最弱色。

A評価

”該当なし”

B評価

巷では評判の《峰の恐怖》だが、私的評価は低め。

詳しくは、《悪斬の天使》の項であげている理由参照。スタンダードでの活躍を考えるときは、環境を定義するカードから逆算するのが正となりやすい。

《炎の心、チャンドラ》は能力自体悪くないものの、入るデッキが思いつかない。《雷光の猟犬》も抜群のアグロ性能を誇るが、《鍛冶で鍛えられしアナックス》はじめ、赤いデッキの3マナ域は既に大渋滞。

”はれば勝てる”の代名詞だよね、《焦熱の解放》。

能力の派手さを考慮すると、カジュアル需要が高まることが予想される。英語版は数年後にとんでもない価格となるかもしれないので、「安いうちに100枚買え!」の枠。

C評価

コンボで悪さをしそうなカードがちらほらと。

《裏切りの工作員》のような相方さえ見つけることが出来れば、《異形化》は《銅纏いののけ者、ルーカ》と合わせて8枚体制のコンボデッキを構築できる。

”令和の双子”とも揶揄されている、《人目を引く詮索者》。スタンダードで活躍するためには、プレイアブルなゴブリンの枚数がまだまだ足りない。

《心火の供儀者》には、『青赤テンポ』成立時の主力カードとして期待大。

Green - MTG Wiki

マナ加速が…すごいです。

A評価

漁る軟泥

荒廃した(?)スタンダードに舞い降りたメシア

墓地に眠った《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《大釜の使い魔》をパックンちょ。さらには、これ一枚で《エルズペス、死に打ち勝つ》を完全封殺。アグロデッキへの耐性も含め、これから縦横無尽の活躍が期待されます。

《漁る軟泥》の再録こそが、”環境大変化”を予測した一番の要因。

B評価

《耕作》《迷える探究者、梓》が加わったことで、ランプ戦略は更なる高みへと。

とりあえず、クソデカ《ハイドロイド混成体》でもキャストしておきますか!後述する”無色の注目カード”も含め、WotCはド派手なアクションを推奨する流れなのかもしれません。

『緑単ストンピィ』加入の内定を勝ち取りそうな、《ガラクの先触れ》。

《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》は、新デッキ誕生を予感させる。欲を言うならば、「呪禁」くらいはサービスしてほしかった(欲張りすぎる)。

C評価

”スーパーアグロ殺し”こと、《長老ガーガロス》。

「君のスペックが悪いわけじゃない、生まれた世界が悪かったんだ。」ウーロもテフェリーも存在しない世界線で、また会おう!(なんだかんだサイドでは使われそう)

この手のカードには珍しく、出たとき誘発が偉い《ガラクの蜂起》。本体の《解き放たれた者、ガラク》さんは、活躍する姿がイマイチ想像できない。

んにゃっ?んにゃ~ア??(君主様、ぬこデッキに期待)

多色&無色

Karty Magic the Gathering | CMUS.cz

基本セットらしく、枚数控えめの収録(だけどインパクト大きいです)。

A評価

精霊龍、ウギン

まさかの再録、ウギン様。

スタンダードの主要カード全て、精霊龍の前には無力。ランプデッキのゴールとして。また、コントロールデッキのフィニッシャーとして。至るところでの活躍を期待。

《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の酷使具合は、これから更に凄いことになりそう。

真面目な身代わり

ソーレン。ソーレンじゃないか!

《成長のらせん》→《真面目な身代わり》→《戦争の犠牲》。台パン間違いなしの必勝パターンは、スタンダ―ドを定義する”ゴールデンムーブ”としてヘイトを集めそう。

いまなら《夏の帳》を解禁しても良いのでは??

ソーレンは最高に好きなカード。

B評価

続投が決定した占術土地と、《寓話の小道》。

多色アグロ冬の時代がまだまだ続きそうではありますが、スタンダードの花形といえば「ミッドレンジ」。この再録は、(値段的にも)嬉しいですね。

アグレッシブな《クルフィックスの狩猟者》こと《ケルドの心胆、ラーダ》には、アグロのみならず『ティムール荒野の再生』などでの活躍も期待。

単体で完結できる能力は、非常に魅力的です。

C評価

《議事会の導師》は、『セレズニアトークン』復権のカギを握るキーパーソン。この子がいる場で招集すれば、”マンモスパワー2倍”です(敬慕されるロクソドン)。

《万物の聖域》はさすがに厳しいイメージ。

”マスティコア”と聞くだけで興奮してしまうのは、私だけじゃないでしょう。流石に活躍は厳しそうですが、初のプロテクション(プレインズウォーカー)が面白い。

《彩色の宇宙儀》は、《焦熱の解放》同様”未来への投資枠”です。

おわりに

こんな感じで、各色注目カードの評価は終了です。

色によってはもう少し取り上げたいカードもありましたが、まあ、こんなもんで十分でしょう。この記事が、少しでもみなさんの参考となれば幸いです。

全体的な印象としては、「アグロ」というよりは、”中~低速”のデッキがより強化を果たした印象ですね。実に、スタンダードらしいともいえる収録内容でございました。

では、最後におまけ(ランキング)をば。

✅ 『基本セット2021』注目カード”TOP5”

1位:《漁る軟泥》

2位:《精霊龍、ウギン》

3位:《真面目な身代わり》

4位:《時の支配者、テフェリー》

5位:《ケルドの心胆、ラーダ》

特別枠:《不気味な教示者》《封じ込める僧侶》

きょうはこの辺りで。

次は、『イコリア:巨獣の棲処』のレビュー振り返りを上げる予定です。では、また。

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