どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。
いよいよ、ストリクスヘイブンがリリースされましたね。そんな中、俺はというと、コロナに感染してしまいまして、本日まで約1週間ほどホテルに隔離されており、獄中(?)で新セットリリースを迎えるという稀有な体験をして参りました(容態は軽い風邪程度なものだったので、現在は全快してます。ご心配なく)。
それに伴い、先週は更新をお休みしたのですが、今回は獄中でアリーナはプレイしまくっていたので、キチンと更新して参ります。
さて、新カードについてですが、ストリクスヘイブンは前評判ではスタンダード追加されるカードは『弱い』というのがもっぱらの意見で、数々のプロも同様の意見でした。俺も触ってみたところ、そんなに強いセットではなさそうだとは思いましたが、問題はそんなところじゃないんですよ。
問題は今回のセット内の特殊枠であるミスティカルアーカイブのカードが一部を除いてヒストリックで使用可能というところです。
《渦巻く知識》《苦悶の触手》《信仰無き物あさり》《ミジックスの熟達》《新たな芽吹き》《稲妻のらせん》《記憶の欠落》などなど、中にはモダンですら使えない超強力スペルがヒストリックでリーガルになるという事態。
おいおい、ブレスト使えんのかよ。確かにフェッチランドがない環境でのブレストはそこまで強くないかもしれませんが、とはいえ《渦巻く知識》よ?
個人的にはミスティカルアーカイブのような特殊枠はデザイン的にも非常に好みということもあり、こりゃスタンダードやってる場合じゃないわ、ということで、今回はヒストリックのデッキをお届け。
デッキは《渦巻く知識》と《信仰無き物あさり》を使い倒したかったので、気軽に組んでみたイゼットフェニックスの感触が良かったので、ご紹介します。
このデッキを選択する利点
正直、ヒストリックのメタは全くもって把握していなかったので、押し付けの強いデッキで好き勝手やりたいという狙いで作ったところ、割と環境と噛み合って勝率が良いです。
実際、現状は新カードのお試し期間ということもあって、皆さんいろんなデッキを持ち込んでおり、特定のデッキをメタるより、自分の強い動きを徹底した方が強そうですね。
一応、雑多ながら多く生息を観測できたデッキは
・セレズニアカンパニー
・赤単
・グルールアグロ
・イゼットフェニックス
・出現の根本原理コンボ
あたりですかね(ただし『出現の根本原理コンボ』は弱点が多く、生き残れないと予想)。
あとは俺はあまりマッチングしてませんが、下記の優勝デッキである高橋優太選手のローグ、と別の大会での優勝のオルゾフオーラは多くなりそうだな、と予想。
[ヒストリック]
.@InsightEsportCA $5kの優勝は.@Vendilion の「ローグ」。《記憶の欠落》と《渦まく知識》で大幅に底上げされている。2位は今週末の上位常連のカンパニー。3位は《らせん》を手に入れたジェスカイ。4位には何一つとして変わらないゴブリンが顔を見せた。https://t.co/PqfB0mjrIN pic.twitter.com/o5cqLCa3lM— Jun'ya Takahashi (@rushhhhhh) April 19, 2021
[ヒストリック]
.@InsightEsportCA $1kQ #2の優勝は「オルゾフオーラ」。2位は強化されたイゼットフェニックス。3位には《精鋭》を採用したセレズニアカンパニー。https://t.co/p8H4wnI4xA pic.twitter.com/o479ozNaOu— Jun'ya Takahashi (@rushhhhhh) April 19, 2021
ま、まだメタは固まり切っておりませんので、今後どうなるか分かりませんが、この辺りときっちり5分以上で渡り合えるというのが利点ですね。押し付け(コンボ)デッキなので、多少の不利はぶんまわりでどうとでもなります。
カード選択について
久々に気に入ったデッキですし、デッキをかなり回せたおかげで理解度も高いので土地以外は全カード解説していきます。
《信仰なき物あさり》
以前、まだモダンリーガルであった時、イゼットフェニックスがモダン全盛であった時、その根幹を支えたカードです。モダンで禁止になるレベルのカードなので説明不要なくらい強いカードなのですが、一応このカードの基礎的な扱い方としては『普通に打ったらアド損するカード』だということを忘れないことです。
非常に強いカードなので、色んな使い道はありますが、この考え方を基本に据えて打たないといけません。考えなしに2〜3枚打つとすぐ手札がなくなります。この使い方は多くの場合、弱いです。では、普通に打ったらアド損してしまうのなら、どう運用すれば強いのでしょう。
【パターン①:コンボ始動として使う】
この場合のコンボ始動というのは《弧光のフェニックス》の吊り上げをさしますが、要するに普通に《信仰無き物あさり》をキャストすると損してしまうアドバンテージを《弧光のフェニックス》で取り戻すという動きです。
アドも損しない上に2枚以上戻せればアドが取れる上、テンポも取れることも多く、一番リターンの大きいムーブなので、積極的に狙いにいきましょう。
【パターン②:付随効果で墓地に落とす】
アド損が許容しにくい場面では初めから《信仰無き物あさり》の通常キャストを切り捨て、墓地に落とし、後のフラッシュバックまたは《約束の終焉》経由のキャストに期待するというパターンです。
《渦巻く知識》のおかげで手札でダブついた《信仰無き物あさり》をライブラリーに戻してから《巧みな軍略》でストレスなく墓地に落とせるルートが増えたので、このパターンも多く利用します。
【パターン③:テンポを優先する】
往々にして、リーサル周辺で訪れることが多いパターンですが、アド損はどうでもいいので、《スプライトのドラゴン》や《嵐翼の精体》《弾けるドレイク》の果敢系のトリガーを引く場合などのダメージ優先(テンポ優先)の時にガン撃ちします。
これは所謂オールインのパターンで、コンボデッキの要素を含むこの手のデッキではどこかで割り切って、「相手が〇〇を持ってたら相当辛い」という状況でぶっ放す必要があります。
この辺りのリスクリターンの計算は説明するのは難しいのですが、例えば、俺の場合、相手のトップデッキがクリティカルじゃなければほぼ勝ちという状況ならオールインすることが非常に多いです(期待値が高いと判断するため)。
その結果、次のターンに相手のクリティカルなアクションで負けが確定したとしても、それがトップデッキ(高い期待値で勝負できていた)なら全く後悔はしません。
むしろ、低い確率で劇的にひっくり返されたりした場合にそれが印象に残り、次回から高い期待値であっても、バイアスが掛かり勝負に臨めなくなる方が遥かに怖いです。
いくら高い期待値で勝負に臨んでも、負けることもあります。それは確率の問題。重要なのは常にその時その時の状況下で、できるだけ高い期待値で勝負に臨めているか、です。
なるべく高い期待値で勝負を仕掛けたのちは“人事を尽くして天命を待つ”のみです。それ以降の運ばかりはプレイヤーがコントロールできる範疇を超えているので、そもそも何もできることはありませんし、そこで何が起きても後悔はしません(バチくそにムカつくことは多いですが)。
オールインに関しては、例外がいくらでもありますが、基本的にコンボデッキの要素があるデッキなので、長期戦には弱く、長引けば不利になるケースが多いですし、デッキ自体早いターンで決めるように構成されているので、そういうケースは少ないですが、もし長期戦を仕掛けても有利そうなら、オールインはせず、ジリジリ闘います。
【パターン④:特定のカードを探す、捨てる】
いくら普通に撃ったらアド損するとはいえ、不要牌が手札にダブついているなら、手札の不要牌を有効牌にできた時に実質アド損をしていない状況が出来上がります。
このデッキだと、《火柱》《ショック》《呪文貫き》の3種9枚はコンボにもクロックにも関連しないカードです。
例えば、除去コントロール相手に《火柱》《ショック》はただの2点のライフとの交換するだけのカードなので、(リーサルが絡まない限り)カード一枚分の価値はありません。
これらのカードが手札で腐ってるのなら、例え手札の枚数を損したとしても、手札のクリーニングをしていいでしょう。反対に1枚でクリティカルな効果があるカードを探す場合にも積極的に利用する必要があるでしょう。例えば、早いターンでサイズがデカくなる前の《漁る軟泥》を除去できるタイミングでの火力とか。
ということで、特定のカードを探す場合、捨てる場合、もしくはその両方を兼ねる場合は手札のカウントを損してでも積極的に撃ちましょう。
《渦巻く知識》
レガシーと比較するとフェッチランドが無い分、どうしても強く運用できないですが、ヒストリックでならそれでも十分に強いカードです。ただ、戻したカードをそのまま引くと弱いこともあるので、戻したカードを再度引かなくて済むパターンはしっかりおさえておきましょう。
【パターン①:&《巧みな軍略》】
不要牌をライブラリートップに戻し、《巧みな軍略》で墓地に送るパターンです。《弧光のフェニックス》や《信仰無き物あさり》を墓地に送りたいときに重宝します。同じターンに打たないと2枚はクリーニングできないので注意。
【パターン②:&《選択》】
不要牌をライブラリートップに戻し、《選択》の占術でボトムに送るパターンです。注意としては占術1しか無いので、最大でも1枚しかクリーニングできない点です。
【パターン③:&《嵐翼の精体》】
《渦巻く知識》→《嵐翼の精体》このデッキの黄金ムーブの一つです。テンポも良く、不要牌のクリーニングもバッチシ。3t目に積極的に狙いたいムーブの一つです。
【パターン④:&《覆いを割く者、ナーセット》】
サイドカードなので、少ないパターンですが、不要牌を2枚リセットできます。ですが、ちゃんと非クリ、非土地を積み込まないと確率も低くなっちゃうので、1枚は確定枠として非クリ、非土地カードを積み込むのが良いでしょう。
大体これくらいおさえておけば良いでしょう。
《選択》
《渦巻く知識》や《信仰無き物あさり》と比較すると、場面を選ばない一番癖のないドローカードで、カードパワーはほどほどですが、その代わり悩んだら、まず《選択》から打てるのは便利です。
《ショック》《火柱》
メインの火力2枚柱です。まず、《ショック》より《火柱》の枚数を優先しているのは、《約束の終焉》との兼ね合いで、1マナのソーサリーカウントが貴重だからです。
このデッキはアグロに対しては盤面をまくることが難しいので、序盤にしっかり除去を当てられることが重要です。そして、それを3t目に《約束の終焉》で使いまわせると反対に勝ちパターンとなりますので、このパターンをなるべく誘発できるよう《火柱》優先です。
また、アグロ相手には本来インスタントの方(《ショック》)が強いことが多いのですが、なんだかんだ墓地に行った時に効果のあるクリーチャーが多いですし、(サクリファイスの《魔女の使い魔》《悲哀の徘徊者》、《夢の巣のルールス》デッキ全般、黒系アグロの《ドブ骨》《屑鉄場のたかり屋》などなど)ミラーマッチの《弧光のフェニックス》に対応できるのも大きいです。
《呪文貫き》
メイン唯一のカウンター呪文で、軽く、丸い選択肢として白羽の矢が立ちました。前述の《火柱》《ショック》含め、《呪文貫き》の3種9枚はコンボにもクロックにも関連しないカードです。コンボにもクロックにも関連しないのに入っているということは反対にいうと、こいつらには別の役割があるということです。
火力2種はアグロに対して強く、《呪文貫き》は重いデッキに対して強いです。これらのカードは使い所が明確なので、引きにいったり、戻したり、捨てたりすることになる確率が高いです。なので、これらを引きにいったり、戻したり、捨てたり、できるカードは初手で相手のデッキが分からないうちはやらずにおいて良いでしょう。
《巧みな軍略》
《選択》に次いで、撃ちやすいドローカードです。撃つときに準備なくサラッと撃てる上、裏目も少なく、重たいので、《弧光のフェニックス》のトリガーに使いづらいので純粋に土地を探したり、雑に使いにいけるカードです。
特に1マナのインスタント・ソーサリーは3t目に《弧光のフェニックス》のトリガーのために取っておきたいこともあり、1t目に何も撃たず、2t目の《巧みな軍略》スタートも多いです。2t目のその《巧みな軍略》の捲れ次第で、3t目の動きが決まります。
このデッキは3t目から攻めることが多く、以下のパターンが主要パターンです。
・1マナスペル→《嵐翼の精体》
・1マナ×3発→《弧光のフェニックス》リアニ
・X=1《約束の終焉》
(ワンチャン《弧光のフェニックス》リアニ)
といったキーアクションが3t目からスタートします。そのため、2t目の仕込みが重要で、《巧みな軍略》はそれに最適なカードの筆頭です。
《約束の終焉》
モダンで全盛だった時のイゼットフェニックスにも採用されていたゴリゴリのパワーカードです。説明不要の強さですが、使用の際はインスタント・ソーサリーがそれぞれ墓地になくてはいけないので、トップしたときに困らないようしっかり撃つスペルの順序は考えておきましょう。
ちなみにサイド後は墓地対策でカード自体が無効化されるので、サイドアウトすることが多いカードでもあります。他にもカウンターなどの対処カードを多数サイドインする場合は、能動的に撃ちづらくなるので、やはりその場合もサイドアウトします。強いカードではありますが、なんだかんだサイドアウト率が高いカードだと思っておいてください。
《弧光のフェニックス》
ま、説明不要のデッキの根幹を支えるキーカードです。ただ、このカードは非常に強いんですが、案外このカード以外のクロックが太く、このカードでフィニッシュしないことも多いです。
特にサイド後は墓地対策で、無力化されることも多いので、サイド後はもちろんのことメインも「《弧光のフェニックス》はいけそうならいく」くらいの気持ちを持っておくと、他の攻め手を強く使えて良いでしょう。
ただし、コンボなので、いけた時の爆発力は凄まじいです。いけそうなら全力でぶっ放しましょう。メインだけでなく、サイド後もいけそうならぶっ放しましょう。
モダンと違って《外科的摘出》のようなインスタントでマナもかからず、いきなり4枚の《弧光のフェニックス》が追放されるってことがないので、《弧光のフェニックス》を全て吹っ飛ばすような致命的な墓地対策はソーサリータイミングか、前もって設置の必要があるものだけです(《エレボスの介入》くらい?それも2マナ以上かかる)。
1枚しか墓地に《弧光のフェニックス》がない場合はサイド後に《塵へのしがみつき》でサラッとフィズる可能性はありますが、2枚以上の《弧光のフェニックス》のトリガーが引けるなら迷わずブッパしましょう。
《スプライトのドラゴン》
最高・最速のアタッカーの一つ。序盤にポン出ししても生き残ればゲームを決めてくれるレベルで強いですし、後半にポンと出ても結構バカにならないクロックになります。とはいえ、除去体制は皆無で死にやすいので、除去されても良いタイミングにデコイとして出すことも多いです。
例えば、次のターンに相手が1ターン除去で使ってくれそうな時とか。その作戦が実れば2マナでタイムワープになる上、放置されればとにかく圧倒的な打点が叩き出せます。さらに墓地を経由せず強いので、サイド後の墓地対策も引っ掛かりません。
《嵐翼の精体》
《スプライトのドラゴン》《弧光のフェニックス》とは効く除去が絶妙に違います。まず《致命的な一押し》が効かず、《スカイクレイブの亡霊》も効かず、1マナの《ショック》《火柱》《マグマのしぶき》などが効かないので、擬似的に除去体制があります。
仮に即除去されても占術2で後のターンが強く動ける可能性が上がるので、迷ったら安パイでこちらを展開しましょう。ちなみにちゃんとトリガーを引いて展開できた場合、2マナ 3/3 飛行 果敢 占術2というぶっ壊れスペックです。場に残ったら速やかにゲームエンドしてくれます。
しかも墓地を経由せず強いので、サイド後の墓地対策も引っ掛かりません。なるべく、3t目に1マナスペルから《嵐翼の精体》を展開するパターンを狙いましょう。最高のぶんまわりの一つです。
《弾けるドレイク》
正直、フリースロットの枠埋めなんですが、純粋にアタッカーとして強い上、アドも稼げる。3点火力で死なないので、ミラーで除去りあった際に消耗戦として悪くない。更に墓地対策にも引っかからないです。
とはいえ、重い。。。勝ち手段をキチンと太くしておきたいので入れてますが、良いカードがあれば差し替えも検討。
《削剥》
クリーチャーデッキ全般にサイドインします。ついでに《墓掘りの檻》《魂標ランタン》が割れるのも偉いです。
またメインではタフネス3以上が焼きにくいので、タフネスが少し高い相手にも重宝します(例えば、青黒ローグはタフネス3と《魂標ランタン》などの両方見れるのでサイドインとして強いです)。
《プリズマリの命令》
《削剥》がアグロデッキへのアーティファクト破壊、生物除去を兼ねる一方、《プリズマリの命令》は非クリデッキで《墓掘りの檻》《魂標ランタン》がサイドインされそうな場合に対策としてサイドインします。流石にアーティファクトに全く触れないのは辛いので。
とはいえ、このデッキは墓地を利用するカードは《弧光のフェニックス》と《約束の終焉》(《信仰無き物あさり》)しかなく、《約束の終焉》は割とサイドアウトするので、思ったほど墓地に依存しません。そのため、他のモードで強く使えそうな時は勿体ぶらずサラッと使いましょう。
正直カードパワーが微妙なので、強く使えなさそうなら、《渦巻く知識》《信仰無き物あさり》《巧みな軍略》あたりで手札からリリースしちゃって良いです。
《溶岩コイル》
便利な万能除去で、グルールのようなサイズが少し大きいアグロや、セレズニアカンパニーの《エメリアのアルコン》(こいつは《守護者の盾、ヴァルクミラ》で擬似的にタフネスが1上がる場合があるので4点以上の除去が必要)、赤単の《鍛治で鍛えられしアナックス》あたりをメインターゲットとしつつ、雑にサイドインできるカードです。
特に《エメリアのアルコン》は生き残るとマジで負けるので一定数対策カードは入れておくべきだと考えます。ミラーでもかなり幅広く焼けるので重宝します。
《丸焼き》
このデッキの生き残ったら負けるカード筆頭の《エメリアのアルコン》と《覆いを割く者、ナーセット》を両方スマートに対策できるカードです。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》を軸に据える青白系のコントロール、《贖いし者、フェザー》デッキなんかにも有効です。
青系のデッキはすべからく、こちらに対して《覆いを割く者、ナーセット》をサイドインする可能性があるので、匂ったらサイドインを検討しましょう。
《霊気の疾風》
グルール、赤単、ティムールなどに主にサイドインしますが、火力で焼きにくい緑のデカイクリーチャー、特に到達をもっている《長老ガーガロス》あたりは、うまくこいつで時間を稼ぎましょう。《長老ガーガロス》は生き残るとマジで積むので、入れてきそうな相手にはサイドインしましょう。
《神秘の論争》
説明不要な強カード。このデッキはマナがそこまで余らないので、1マナで撃てることが本当に重宝します。ミラー、ローグを初めとして、《覆いを割く者、ナーセット》を入れてきそうな相手にも入れられるので、青が濃いデッキ全般にクリティカルなカードです。
もしサイド後カウンターが多くなるなら、《約束の終焉》は能動的に撃ちにくくなるので、サイドアウトしてください。
《覆いを割く者、ナーセット》
《渦巻く知識》環境になった現在、かなり多くのデッキにクリティカルに刺さるカードです。重めのデッキ相手にアド源として入れるもよし、ミラーにロックとして入れてもよし、雑に強いカード筆頭です。とりあえず、相手が《渦巻く知識》か《信仰無き物あさり》キャストしたら、サイドインを考えましょう。
特にミラーマッチではこれを定着させたら勝ちまであるし、死んだとしてもアドを稼いで死んでくれることが多く強いです。また多くのマッチで死んでも強い動きをしてくれるので、2枚目、3枚目の《覆いを割く者、ナーセット》も強いのも気軽にたくさん入れやすい要員です。
ちなみに《覆いを割く者、ナーセット》で《弧光のフェニックス》をボトムにもっていってしまうと、ほぼ永遠に帰ってきません(ライブラリーを混ぜるのが《寓話の小道》1枚)。
あとはサラッとついでにマナベースについて触れておくと、俺は序盤の事故がかなり決定的になると思っているので、《寓話の小道》は1枚採用に抑えています。2〜3t目辺りでまず最初の勝負所があるので、ここをタップインで阻害されるのが痛いと個人的には思います。とはいえ、シャッフルは強いので、好みで2〜3枚程度なら採用も良いと思います。
ちょっとしたコツ・注意点
ハンドは3t目に勝負をかけられる手をキープしたい
欲を言うとキープ基準は以下の3パターンす。
・1マナスペル→《嵐翼の精体》
・1マナ×3発→《弧光のフェニックス》リアニ
・X=1《約束の終焉》(ワンチャン《弧光のフェニックス》リアニ)
3t目にこのどれかを踏めそうなハンドを狙いましょう。《スプライトのドラゴン》を2t目に出しつつ、上記のどれかのパターンで走れれば、脳汁ムーブです。頑張りましょう。
1t目はノームーヴも多い
やってみると分かりますが、上記の3t目の動きを狙うと1マナのスペルを温存したい場合も多いので、1t目は何も動かないということもままあります。タップインするならそのタイミングで処理しておきましょう。
クリティカルなカードは抑えとく
《覆いを割く者、ナーセット》
《エメリアのアルコン》
《長老ガーガロス》
本当に辛いのは《墓掘りの檻》や《虚空の力線》などの墓地利用では無いです。
このデッキは墓地が吹っ飛ばされても結構やれます。特にサイド後はそこまでキツく無いです。この3枚は特に対処が限られる上、生き残ると負けます。
なので、こいつらをちゃんと対処できるサイドボーディングをオススメします。
最後に
俺は絶賛ミスティカルアーカイブ(ストリクスヘイブン)を堪能中で、しばらくスタンダードには帰れそうにありません。《渦巻く知識》と《信仰無き物あさり》を撃ってカードをめくっている時に脳みそからヤバい脳内物質が分泌されるのが体験できます。
このイラストはそれを示唆しています
ゼウスの意思と疎通し、自然と調和し、フェニックスを降霊しましょう。さすれば、3t目にゲームが決まってます。
ということで、ということでした。
嗅覚を無くした代わりに新しいものが見えるようになりました。ま、楽しいデッキなので、モダンで強かった時のイゼットフェニックスが好きな方は性癖バッチシかと思います。
それでは、ありがとうございました。またね。
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