どうも。Mtg digging編集部のUs_Apartです。
今週はいよいよリアルでも基本セット2021が発売したということで、環境もまた盛り上がりそうな雰囲気していますね。基本セットが出るとスタンダードはカードプールが最大になるので、個人的には非常に楽しみながら色んなデッキを試しております。
環境はまだ雑多な環境で、
覚前さんの黒単
赤単
緑単
バント
スゥルタイ
ティムール
青白コン
ジャンドサクリファイス
このあたりのデッキが非常に強く、どのデッキが覇権を取るのか、はたまたここに挙がっていない新しいデッキが出てくるのか、気になるところですが、今回はその中でも今でこそ活躍するであろうデッキをご紹介します。
緑単アグロです。
今回はコピー元の6/28のMOチャレンジで2位だったリストに改善点が見つからなかったので、それをそのままご紹介します。
このデッキを使う利点
まずはデッキスピードが他のデッキより一段早いってことが挙げられます。これは赤単や黒単においても同様のことが言えますが、やはり単色デッキの速度と安定感はアグロらしい爽快感があって良いですね。
他のミッドレンジのエンジンがまだあったまる前にゲームエンドにまで持っていけるのはアグロのならではの強みですが、対策自体はそこまで難しくなデッキなので、メタられたら一発で負けます。が、しかし、今くらいのメタ上に強いデッキが何種類にも散っている状態ならガードも低く、ゲームスピードも早い。
しかもその上、デッキのクリーチャーたちが地味に除去耐性があるんですよ。デッキ内の半分以上のクリーチャーに+1/+1カウンターが乗るので、《無情な行動》が効かないですし、《樹皮革のトロール》《石とぐろの海蛇》はそれぞれ呪禁とプロテクション(多色)があります。これらが対処する側としては地味に嫌で、クリーチャーが生き残り安く殴り値が高いです。
ミッドレンジに強く出れるのはこのデッキの強みですが、だからといってアグロ対決に弱いかっていうとそうでもありません。
例えば、今流行りの黒単はタフネス1のクリーチャーが地味に多いので、《恋煩いの野獣》が強く刺さりますし、
《クロールの銛撃ち》(あと《水晶壊し》)のおかげで《悪魔の抱擁》《騒乱の落とし子》《悪ふざけの名人、ランクル》の航空戦力の脅威が半減してしまい、ゲームが地上戦になりがちです。
そして真っ当に地上戦をするなら緑のクリーチャー性能は一級品で他のアグロではなかなか及びません。序盤の地上クリーチャーは止められてしまい、後半の航空戦力もイマイチ攻めきれない。
なので、黒単側は《朽ちゆくレギサウルス》で地上をこじ開けるか、航空戦力が生き残ることに賭けるしかないのですが、こと緑単というデッキにおいては、《朽ちゆくレギサウルス》のサイズはそこまで脅威になりません。なぜなら、グルールなどの他緑系デッキなら《朽ちゆくレギサウルス》のサイズは脅威に他なりませんが、緑単色は他の緑系デッキとよりさらにサイズが大きく、7/6というサイズを自然に無理せず戦闘で討ち取ることができるからです。
赤単についても地上戦で完勝しているので、メインサイド合わせると基本的には五分以上に戦えます。メインは《朱地洞の族長、トーブラン》が除去できず、轢かれることも多いですが、それまでの回りがよければ《朱地洞の族長、トーブラン》の登場より先に事実上ゲームが決まることもありますし、サイド後は地味に除去が多いのも嬉しいポイントです。
とにかく現状では環境の穴をつけている良いデッキです。
カード選択について
《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》
ザ・緑単クリーチャー。元のサイズも大きい上に、成長もするし、変容とも相性が良かったり、ホント無茶苦茶。説明不要。強い。伝説のクリーチャーなので3枚採用。
《樹皮革のトロール》
2マナ3/3、メリット付き。強い。ナチュラルに+1/+1カウンターが乗っかってて除去耐性もある上、変容先としても悪くなく、マナさえ払えば呪禁まで。何より、それが前のめりに攻めるデッキコンセプトとあっていて、不足しがちな2マナ域に生息してくれているのが優秀。
《アーク弓のレインジャービビアン》
ほぼ緑単専用カード。1〜3t目にしっかりクリーチャーを展開できていることによって最大限効力が発揮されるPWであり、+1能力から入ると、《アーク弓のレインジャー、ビビアン》とクリーチャーのどちらも放置できず、相手に王手をかけた状態になります。この状況を作れているなら、《探索する獣》を出すより強く攻められます。
この4t目王手の状態が決まりにくくなる環境になったらスムーズに枚数を減らし、《探索する獣》を増やしましょう。この状況下で強いカードです。
《水晶壊し》
燻銀カード。これ地味〜に便利なカードでして、あと数点のライフを削るのに攻めあぐねている状態で腐ってるクリーチャーに変容して擬似速攻で最後の一押しをできたり、《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ》や《石とぐろの海蛇》に変容していきなりでかいサイズで相手の計算を崩せたり、そこにプラスして時と場合によってはエンチャントやアーティファクトを割ったりもできる良い感じのカードです。
だからといって純粋なパワーカードなのかっていうとそうではないので、これくらいの枚数で良いかと。
ちょっとしたコツ・注意点
アドバンテージよりダメージ優先
個人的にはこういうデッキでも《ガラクの先触れ》のようなアドが取れるカードを入れたくなるのですが、実際特に必要ないです。それよりダメージソースとして優秀なカードを入れるべきで、アドを取るカードは勝ってる盤面に蓋をする役割として申し分ない《グレートヘンジ》だけあれば十分です。
ヴァイブスを上げる
単色デッキ、それも緑単。つまりそういうことです。マリ○ァナデッキで相手も自分も吹っ飛ばしましょう。そのヴァイブスが勝ちを引き寄せるかもしれませんし、そうでもないかもしれませんね。
最後に
基本的に新カードや新シナジーをほとんど搭載していないので、勝てているのはメタ上の立ち位置が良いからでしょう。だからこそ活躍が目立つとすぐに対策され、衰退していくデッキなので、楽しむなら今でしょう。緑単が強いってのはスタンダードだと珍しいので、この機会にオススメします。
それでは、ありがとうございました。またね。
追伸
俺は高橋優太プロのファンで、その彼と昨日一緒にご飯を食べてきたんですが、その時「ティムール再生にハマっている。楽しい。」という話題で盛り上がりました。彼の現状の贔屓なデッキだそうです。
俺はティムール再生はそこまで好きなデッキではなく、それなりには回してはみるものの、tier1デッキの中では少し敬遠してしまってるのですが、高橋さんが楽しそうにティムール再生の魅力について話しているのを聞いているうちにティムール再生を使いたくなってきました(そして練習し始めました)。
こうやって相手をモチベートすることが自然にできるのは素敵なことで、すごいことだなーと俺は思います。だって俺のティムール再生に対する「あまり好きじゃない」という気持ちを変えて、行動させることができてるんですから。人の気持ちを変えて、その上行動までさせるってすごいことです。
俺も皆さんに「ふーん、俺もこのデッキ触ってみるか」くらいに思ってもらえるようなりたいもんですね。さすがプロ。その辺りは一味も二味も違う。ではまた。
本人から貰っちゃった。わーい(ただしヘビープレイド)。
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